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 Diary 2002・12月2日(MON.)

 ユキエさんが「昨日の帰り、電車を降りたら凄い霧で、前が見えないくらいでした」と言う。霧! そういえば、昨日は我々も仕事が終わっていざ帰ろうとビルを出たら、なんとなく空気が白く濁っている。隣のビルを見ると、カット屋さんがまだ電気を煌々とつけて、窓を全開にして何やらやっている様子。これはきっと改装工事に違いない、この白い濁りは工事の粉塵だ! 身体に悪いじゃないか、プンプン! と怒っていたのだが、あれは霧だったのか。なーんだ、身体に悪くなくて良かった。…しかし、考えてみれば、霧だって空気の汚染から起こることも多いわけだし、やはり身体に悪かった恐れもある。確か、極度に汚染された霧を、スモッグというんじゃなかったかな。ま、どうでもいいや。

 オイシン来店。昨日大阪で『ジョン Q』を観てきたそうだ。映画の日という事もあり、ほぼ満席で、みんなボロボロ泣きながら観ていたという。オイシンは「鼻をすすりあげる音がうるさいなー」と思いながらも、やっぱり自分もボロボロ泣いてしまったとか。……うーん、こういう話を聞くと、どうかなー、と思ってしまう。ま、そこそこいい映画であった事は確かなんだけど、やはり決定的に弱いでしょう? この映画。脚本に明らかな穴がいくつかあるし、演出も甘い。愛情を持って叩くべき映画だと思うけれど。それに、例えば「ELLE」などのファッション誌に、1 ページ広告をうっているのも、どうかなー、と思ってしまう。「トレーニングデイ」で儲け損なったから、これで取り返す気かな? と勘ぐったりして。いや、別にいいんですけど。うーん、ま、映像っていうのは、神経に直接訴えるのか、感動と関係なしに涙腺を刺激したりしますからねえ。私なんて、何を観てもたいてい泣いていますよ。でも、こころの中では「なんじゃ、こりゃ」と思っている場合も多い。だから、この映画を観て泣いた人達も、こころの中では何を考えていたのか分からないですしね。「脚本おかしいやん」と思っていたかもしれないし。

 ま、どうでもいいや。

小川顕太郎 Original:2002-Dec-4;