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 Diary 2002・8月2日(FRI.)

オロロン慕情

 クラタニくん来店。「ボーナス、出ることは出たんですけど、少なくてねえ」と溜息をつく。なるほど。でも、まあ、いいじゃないか、ボーナスが出ないところも多い訳だし、出るだけマシだと思わないと。

「そうですね。でも、冬にはもうボーナスはないと言われているんですよ」

 ああ、そう。

「で、春には会社自体がないと言われているんです」

 え、ええ! そうなの?

「そうなんです。得意先もみんな、うちの会社はもうすぐ潰れると思って付き合っているのが、ヒシヒシと伝わってくるんですよ。つらいです。これからの身の振り方を、どうしようかなあ、と思って。」

 うーん、それは大変だ。クラタニくんの健闘を祈る。

 ところで話変わって昨日の「演サバ」のことだが、私は小林旭の『オロロン慕情』を歌おうと用意していったのに、カラオケに入っていなかった。愕然とする。前回チェックした時に、50 年代、60 年代の旭の珠玉の名曲群はほとんどカラオケに入っていない事は判明していた。しかし、『純子』以降の演歌路線はだいたい入っているような気がしていたので、なかったのはショックだった。念のために『和子』も用意していったのだが、これもなかった。まあ、『和子』の方はいいとして、なんで『オロロン慕情』が入っていないのか。これは凄くいい曲だと思う。歌詞もいい。日本人の持つ、日本の魂(こころ)に通じる、ある種の喪失感、懐かしさ、をよく表した名曲だと思う。『昔の名前で出ています』のような、いかにも演歌然とした演歌ではないが、小林旭流の演歌としては、『昔の名前で出ています』や『純子』なんかより、ずっと上だと思う。その『オロロン慕情』がなぜカラオケに入っていないのか…って、そんな事をここで怒ったって、どうしようもないのですが。

 そういえば! そんな事よりもっと許せない事があった。ショーケンの名曲『愚か者よ』が、ショーケンのところには入っていなくて、駄カバーをしてこの名曲に泥を塗ったマッチのところに入っていたのだ! これは許せない。…って、これもこんな所で怒ったって仕方がないですね。

 気が付けば 8 月。みなさん、オパールに遊びに来てください。

小川顕太郎 Original:2002-Aug-4;