Diary 2002・4月8日(MON.)
抜糸
本日トモコは抜糸。これは、ちょっと貧血になりかけたというものの、無事に終わった。それとともに点滴も終了。この 1 週間、左腕に刺さりっぱなしだった点滴用の針が腕からぬかれた。
この針を抜くときに、かなり痛かったらしく、トモコは「痛い!」と言ったらしいのだが、これに対して看護婦さんは「痛くない」と断言。ちょとばかし乱暴な看護婦さんだったのだ。これを横で聞いていた同室のおばさんが「痛いと言っているやないの!」と抗議の声をあげたのだが、それに対しても「これぐらいで痛がっていてはいけません」と答える。この問答を聞いていたトモコは「ああ、おばちゃんを敵にまわすなんて、なんてことを」と、痛さに顔をしかめながら思っていたそうだ。
そうなのだ。おばちゃん達の情報網は凄いらしく、お医者さんや看護婦さんの恋人や嫁・夫の有無、子供の数、年齢、趣味など全てを把握していて、「なになに先生は手術が下手くそや、だって**が△△やし」などと言う会話が飛び交っているのだ。おばちゃん達がどのように情報を集めているかというと、例えば大部屋にお医者さんが回診にくると、みなで結託して、聞きたいことを白状するまでは帰さない、というやり方でなのだ。恐ろしい。
私に関しても、最初のうちは様々な噂がとんでいたらしく、「あの人、オガワさんの弟さんちゃうか」「ちゃうちゃう、どこの世界に、毎日お見舞いに来る弟がおりますかいな!」といった会話が交わされていたという。ううむ、お、恐ろしい。決しておばちゃん達を敵にまわしてはいけない。
本日は、はっさくさんがお見舞いに来た。ババさんも来てくれたのだが、ちょうど外出中で会えず。申し訳ありませんでした。トモコはいたって元気です。
小川顕太郎 Original:2002-Apr-9;