Diary 2002・4月6日(SAT.)
正論
雑誌「正論」5 月号にて、小林よしのりが『活字版ゴーマニズム宣言』と銘打って、「『思想』は『政治』の前に沈黙せねばならぬのか」という文章を寄せている。これがなかなか良い。私は一度は「アンチ小林よしのり」を標榜した事もある人間だが、最近は完全に小林よしのり支持に転じている。特に「911」以来の小林よしのりは光りまくっていると思う。今回の『活字版ゴーマニズム宣言』も、副島隆彦などごく一部の人間を除いて、日本の言論人のほぼすべてがまともな事を言えず、幼稚きわまりない妄言に終始している時に、ここまで堂々とした「正論」を述べることができるとは、まったくもって感嘆の極だ。
昨年刊行された『戦争論 2』は、前著『戦争論』には及ばないと思うけれど、第 1 章「同時多発テロはアイデンティティー・ウォーである」はずば抜けて素晴らしく、この 1 章は歴史に残ると思う。私は読んだ時に、思わず「うおー!」と叫んでしまった。この 1 章と、雑誌「正論」の文章は、是非みんなにも読んでほしい。たぶん、今日本で一番まともな事を言っているのが小林よしのりだ。まさか小林よしのりがここまでになるとは、正直言って思いもしなかった。ちょっと驚きである。いったい何がどうなっているのか。
「アメリカに敗けて 飼いならされ 反(アンチ)・アメリカを失くした 日本の保守派は 恥というものを知れ! ビンラディンの ツメの垢でも 煎じて飲め!」(「同時多発テロはアイデンティティー・ウォーである」より)
本日トモコは強引に一週間ぶりの外出許可をとり、外で夕飯を食べた。あーあ、はやく退院して欲しいです。
小川顕太郎 Original:2002-Apr-8;