Diary 2001・9月3日(MON.)
法一おじさん
恐ろしく暇だ。夜の 9 時を過ぎた時点でまだ 4 組しかお客さんが来ていないという、記録的な悲惨さだ。だからここに記録しておく。しかし、ここまでお客さんが来ないのには何か訳があるんではないだろうか? 「きっと新宿のビル火災事件で、みんなビルの上にある店には行きたくないんですよ、きっと」とショウヘイくんが言う。なるほど! そうかもしれない。それじゃあ、ほとぼりが冷めるまで待ちますかー。とかなんとか言い合いながら、時間を潰す。
可能涼介から電話。可能はこの秋から「図書新聞」に新作『エピファニー』を連載(全 6 回)するのだが、先日その第 2 回分を私のところにメールで送ってきていた。その感想というか、なんというか、それをネタに四方山話を喋る。『はじまりのことば』(理論社)が着実に版を重ねる可能だが、それに続く児童文学第 2 弾『法一おじさん(仮題)』というのを書くという。それについて、この日記で「可能が書くと宣言した」と書いてくれ、というのだ。『はじまりのことば』の時も、私がこの日記で何回か「可能が児童文学を書いている」と書いたものだから、仕方なく(?)、最後まで書き通した、という。「俺は無精だから、プレッシャーをかけられないと、書けないんだよー」と可能。まあ、山本夏彦が言う通り、『世は〆切』だから。
あと、私が副島隆彦の「あなたが『金持ちサラリーマン』になる方法」について書いた日記の中で、題名を揶揄した『考える力やり抜く力私の方法』中村修二著という本があるのだが、可能によるとその本は名著なのだそうだ。うーん、そうですか。それにしても、色んな本を読んでいるやっちゃなあ。
小川顕太郎 Original:2001-Sep-5;