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 Diary 2001・3月8日(THU.)

吹雪

 はじめて新風館に行く。三条通りを歩いていると、途中で雪が降ってきて、新風館に着く頃には吹雪模様に。雪のせいかもしれないけれど、新風館は人が少なく、寒々とした雰囲気が満ちていた。新風館に入る時に、ライターのマキさんに会い、これから新風館の中華料理屋さんの取材だけれど後で会えればまた、と言われたので、さっさと館内を見終わった私とトモコは、何故かそこだけ混んでいるヴィレッジ・バンガードで立ち読みなどしながら時間を潰す。が、結局マキさんとは会えず。お腹が空いたので、フラフラと外に出て、何か食べられるところを探す。

「竹くらべ」という、町家を改造して作られた居酒屋に行く。寒かったので、ちょっとお酒でも飲みたかったのだ。そこで天麩羅や鳥皮、生麩などを食す。

 身体が暖まったので、元気に外に出たら、あまりの寒さにすぐ意気消沈。「寒い! 寒い!」と叫びながら、河原町の方に向かう。たまらず、「カフェレストラン ファリンヌドール」という店に避難する。我々以外のお客さんはゼロ。コーヒーを飲み、「タルトタタン」とかいう林檎を甘く煮た上にアイスクリームが乗っている御菓子を食べ、暖をとる。

 気を取り直して外へ。やっぱり寒い。もう泣きたいくらい寒い。帰ろう。で、家に向かって三条通りを歩いていたのだが、すぐに降参して、「ペントラ」という名の、これも町家を改装したカフェレストランに寄る。そこでワインを飲みながら、先程ヴィレッジ・バンガードで購入した雑誌「BURST」4 月号を読む。

 するとその雑誌で、死体写真家の釣崎清隆とカルト雑文家のアイカワタケシが、どちらも条件付きとはいえ『BROTHER』を絶賛しており、我が意を得る。これまでの私の見聞をまとめると、『BROTHER』を貶した人=おすぎ・浅田彰・噂の真相・映画芸術(の執筆者の誰か)、褒めた人=釣崎清隆・アイカワタケシ・ババさん・ミツギちゃん・私。ううん、こりゃますます『BROTHER』は傑作だったという確信が深まるな、はっはっは。と笑ってからそこを出る。

 むちゃくちゃ寒い。激しい吹雪。どんどん積もる雪。頭がジーンと痛くなってくる。たまらずタクシーに乗って帰る。家に帰ったら、明日のソウルサバイバーズでかけるレコードを選ぼうと思っていたのだが、なんだか疲れきっていて、適当に選んでカバンにいれる。大丈夫かな、明日…。

小川顕太郎 Original:2001-Mar-9;