京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

HOME > diary > 01 > 0619
 Diary 2001・6月19日(TUE.)

アキラ28の悩み

 アキラ 28 来店。どうやら本命の会社の就職試験で、落とされたらしい。

「友達の話によると、あそこは身内ばっかり採るからダメ、という事らしいんですよ。それなら最初から言ってくれれば、よけいな苦労をしなくても済んだのに…」と不満顔で言うので、いや、よけいな苦労という事はない、例え落とされたにしても、真剣にやったのならやっただけの事はある、という意味を込めて、「身内枠というのはどんな会社にもあるし、身内だけ採るなんてことはないよ。**のような一流の会社なら、それなりに公正な採用が行われたはずだ」と答える。するとアキラ 28 は「そうですよね…きっと友達は僕を慰めてくれたんですよね…」と顔を翳らせた。

 あれ? もしかして、答えを間違ったのか? 慌てて「いやー、でもねー、最近は不況で採用枠が狭いし、身内枠を除けたら限り無くゼロに近い数しか採らないかもねー」と付け加えた。

「ところで次はどういった所を受けるの?」と尋ねると、「それが、特にないんですよ。そこしか考えてなかったし…映画でも観ようかな…」と、いきなり逃避の姿勢をみせるアキラ 28 。かなりショックだったようだ。

 う〜ん、なんですな。やっぱ就職というのは人生の岐路なんですな。それだけで人生の全てが決まってしまう訳ではないとはいえ、やはり人生の岐路なんですな。アキラ 28 がどういう人生計画を持っているのか知りませんが、ここはひとつ頑張ってほしい所です。たとえみっともなくても、やれるだけの事は真剣にやる。決して逃げないでほしいです。というのは、今や逃げるのって簡単なんですね。逃げる方が楽。就職しなくても、フリーターという形でそこそこ食べていけるし、そこそこ楽しくやっていける。かえってそっちの方がかっこいい、といった風潮もあります。就職活動ごときに必死になるのはみっともない、とか。

 なにも私は何が何でも就職しろ! と言っている訳ではないんですよ。ただ、逃げるな、と。逃げない方がいいよ、と言っているのです。こういった人生の岐路で逃げると、後で必ずツケがきます。就職とか結婚とかですね。これらは、うまくいけば責任がドーンとくるし、ダメだったら自分の全存在を否定されたような気がしてショック・恥ずかしいものです。だからなるたけ、別にどうでもいいんだけどねー、といった風を装い、できれば直面せずに逃げようとします。が、人生はそうそういつまでも誤魔化しは効きません。ツケは後になればなるほど大きいですよ、ホント。

 恥は若い時にかいておいた方がいい。ネタにもなるし。ぐらいの気持ちで居てほしいものです。もしよかったら、恥をかいたら私に教えて下さい。この日記のネタにします。え? 嫌ですか? そうですよね。ははは。誰かネタをくれ。

「〜の悩み」シリーズも、なんだか形骸化してきて、つまんない人生相談みたいになってきましたね。ここらで打ち切りますか。

 最後にひとつ。オパールの悩みは、梅雨の時期になると雨漏りする事!! 毎年管理会社に言って、直してもらうのですが、ちっとも直っていません! 今日も凄い大雨で、雨漏りしました…。幸いお客さんが居なかったからよかったようなものの…って、お客さんが居ないのも悩みのひとつでした。はは。じゃあね。

小川顕太郎 Original:2001-Jun-21;