Diary 2001・6月18日(MON.)
ノガミくんの悩み
ノガミくん来店。新福菜館の制服を着け、出前用の銀の箱を持っている。「とりあえず赤ワインを」と言って、500 円玉をカウンターの上に置いた。出前の途中か? 「いやあ、暇、暇」と言いつつ煙草をふかし、ワインを啜るノガミくん。そうなの? ラーメン屋さんは不況に強いんじゃないの? うちは相変わらず暇だけれどねえ。
「今度うちにさあ、モンゴル人の女の子が入ってさあ。なんで日本人は縦に住んでいるの? って尋ねるねん」
へ?
「いや、彼女はパオに住んでたらしいねん。だから縦に住む、多分マンションの事を言っていると思うんやけど、というのが不思議らしい。」
ああ、そう。
「それでまた仕事が遅いねん! 伝票とか書くのがめちゃくちゃ遅くて。もの凄く丁寧に注文とか書き込んでいるんやけど。」
う〜ん、それはやはり育った環境の違いかねえ。きっとゆったりした時間の中で育ったんだよ。
「今、新福は中国人 3 人にモンゴル人 1 人、日本人はオレだけ。もう大変やわあ」と頭を抱え、サッとワインを飲み干して「失礼しました」と言って去っていった。ノガミくんって、粋だね。
夜にはいって雨。もしかして梅雨、か。
小川顕太郎 Original:2001-Jun-20;