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 Diary 2001・1月29日(MON.)

レッド・サン

 店に行くとミツギちゃんが「可能さんの『はじまりのことば』、買いましたよー」と言う。紀伊国屋にあったそうだ。で、感想は? 「よかったー。夢の話がよかった」とのこと。うんうん、よかったよかった。これが私の聞いた感想第一号だ。可能によると、東京の方でも評判は上々だそうだ。うんうん。みなさんもドンドン読んで、ジャンジャン感想を聞かせて下さい。

 タケダくんとババさんが、久御山で『BROTHER』を観て、自転車でオパールまでやってくる。ふむ、どうでした? 「ううううううん、まあ面白かったです。ボクはね。」とババさん。「…まあまあかな…」とタケダくん。ちなみに先日やってきたヤマネくんは「ダメでしたあ!!!」と叫んでいた。なるほど。大体分かりました。よおおし! 気合いをいれて観にいくぞ!

 マキさんが某所のプレスシートを持ってきていたのだが、これがほんとに酷い代物で、素人仕事以下のできばえ。とてもじゃないが人前に出せるものではない。私なんぞはその酷さに爆笑していたのだが、ババさんは真剣に怒っていた。「許しがたい! ほんとに許しがたい!」。このままではそこは早晩潰れるだろうと皆で予想する。

 そういえば今日のババさんはかなり燃えていて、「沖縄は最高だけど、みんな沖縄といえばすぐ〈ヒーリング〉だとか〈癒し〉だとか言っていて、まったくダメだあ! 違うんだあ! 沖縄はソウルフルなんだあ!」と拳を振り上げ、炎に包まれる。うううん、KEEP THE FAITH !!

 ビデオで『レッド・サン』を観る。チャールズ・ブロンソン、アラン・ドロン、三船敏郎が出ている西部劇だ。19 世紀末、日本からの使節団としてやってきた三船が、強盗団に大事なミカドの太刀を奪われ、それを取りかえすべく荒野を行く、といった話。

 こう書くと三船が主役のようだが、主役はブロンソンの方だ。三船は、外国から見た〈武士道〉を体現した存在として描かれ、椿三十郎とは程遠いキャラクターになっている。何よりも忠義を重んじ、禁欲的、杓子定規で感情表現に乏しい。それに対するブロンソンの方が、いい加減で享楽的なのだが、友情にあつかったりして、椿三十郎っぽい。アラン・ドロンのヒールぶりもなかなかよい。そしてみんなフランス語を喋っているのが変だ。いや、面白かったです。

小川顕太郎 Original:2001-Jan-31;