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 Diary 2001・1月18日(THU.)

嫌な事は
忘れてしまうのが
長寿の秘訣

 梅田に行く。私は久しぶりに大阪の古本屋を巡るつもりで、ウキウキしていた。ところが、例によって例のごとく起きた時間が遅く、トモコが出かける準備に何時間もかけたので、家を出る頃にはもう日が傾いていた。

 それでもわずかでもいいから古本を見ようと、急いで梅田に行ったら、運悪くまだバーゲンがダラダラと続いており、トモコの「ちょっとだけ」というセリフを信じた訳ではないが、トモコにつき合ってしまい、結局古本屋には行けなかった。

 しかし私とて転んでもただでは起きない。靴を 2 足と靴下を 5 足、下着のシャツを 5 枚、購入してやった。一方トモコは買ったものを全て郵送しているので、何をどれだけ買ったかは、私には分からない。一度カードがひっかかっていたようだが、考えても無駄なので、あまり考えないようにする。

 茶屋町にある、「どんどん」という焼き肉屋で夕飯を食べる。ここは、なんというか今風の焼き肉屋で、止まり木の椅子に座って、カウンターのような高いテーブルの上に置かれた炭の入った七輪の上で肉を焼いて食べる。働いているのもみんな今時の若者達だ。メニューには珍しい肉が結構あって、嬉しかった。牛の胃の刺身である「ハチノス刺身」、鳥の三角形の軟骨「ヤゲン」、牛の耳の付け根の肉である「耳クリ」など。個人的には牛の胸腺「リード・ボー」が嬉しかった。普通はフランス料理にあるやつだ。実は先日、免疫の本を読んでいて、この「胸腺」で免疫が作られる、と書いてあったので、ちょっと気になっていたのだ。柔らかくてうまい。二人で 1 万円くらい。まあ、そんなもんか。

 その後、「LOIS CAFE」に寄る。アジアンモダンスタイル、と銘打って、最近少々話題のカフェだ。黒と白、それに木の色が基調で、竹(フェイクかもしれない)や縄、木材を内装に使っている。床はおそらく石。黒と白の石。これまたいかにも今風で、お客さんはかなり入っている。スタッフは、見える限りでは女の子ばかり。気合いも、かけているお金もじゅうぶん、といった感じで、私はこんな店よーせん、と恐れ入る。サイゴンコーヒーを注文する。

 家に帰って、『続・夕陽のガンマン』を観る。純度 100 %の娯楽作品といったところで、2 時間半以上の大作。出てくる人がみんなメッチャお洒落でやられる。というか、お洒落でない娯楽作品にわずかでも価値があるのか? とトモコとともに語り合う。

 今月はまだ銀行にお金を返していないこと、家賃も払っていないことを思いだし、忘れるために慌てて眠りに就く。

小川顕太郎 Original:2001-Jan-20;