Diary 2001・8月17日(FRI.)
博多弁
可能涼介来店。「デンジャラス ZOO ネコぴょん」に寄ってきたという。するとなんと「ネコぴょん」が拡張されており、3 階が出来て、そこは水族館になっていたそうだ。金魚鉢らしきものが並んでいたそうだが…。とにかくもう訳が分からないです。
ミオさん来店。ミオさんは福岡で育ち、現在も福岡にある美術館(博物館だったか?)で働いている人なので、博多弁についていろいろ質問する。前にも書いたが、私の最大の疑問は、「フウタラヌルカ」という『神聖喜劇』や『犬神博士』に出てくる言葉を、今でも土地の人達は使うのか、という事だ。結論は…、どうやら今では使わない、少なくとも今の若い人達のあいだでは使わない、ということのようだ。そうか…、じゃあ「ガンスイ」は? 「スタクモン」「オロエエ」「ザントウ」「チャワンバチマワス」「フルフルタマガッタ」は? と、次々浮かんできたのだが、そういう質問はせず、代わりに「〜クサ」「クソマル」という言葉について説明を受ける。う〜ん博多弁。
しかし方言というのは、日々失われていくもので、例えば戦前の大阪船場の風俗を描いた山崎豊子の『ぼんち』に出てくる、「じゅんさいごと」「ぐつ悪い」「はっさい」などの言葉は、現在では使われていないのではないだろうか。少なくとも、私は知らなかったし、使ったことがない。いちおう私の祖父母は船場の方の人間らしいですが。
ちなみに「じゅんさいごと=いいかげんな言い草」「ぐつ悪い=首尾の悪い」「はっさい=お転婆」です。それだけー。
小川顕太郎 Original:2001-Aug-19;