甲子園
ヤマネくんに連れられ、ジンくん & アイコさん夫妻とともに、甲子園に行ってきました。阪神対ヤクルト戦。甲子園に阪神戦を見に行くなんて、小学校の時に田淵を見に行った時いらいの事です。もともとスポーツにそれほど関心のない私は、長ずるに及んで全くスポーツを見なくなったので、プロ野球もいったい何がどうなっているのやら、さっぱり分からない状態で、今日の試合に臨みました。
18 時 40 分頃に球場に着いたのですが、夕立があったらしく試合開始時間が延期されており、まさに試合がはじまったばかりの所でした。我々の座席は勿論ライト側外野席。ジンくんからメガホンバットを借り、それを手に席に着くと、我々の前の手すりに応援団の人が飛び乗り、応援を始めました。それに和する観客の人たちの声、拍手、熱気で、球場が揺れます。いや、本当に揺れているようで圧巻、私はちょっぴり感動しました。
それにしても、阪神側の選手を私は一人も知りません。当然のことながら、バースも掛布も真弓も岡田もおらず、上坂や赤星、桧山、広沢などが、選手として名を連ねていました。そして、やはり、各選手ごとのテーマ曲は存在しており、太鼓、ラッパ隊も加わって、賑やかに応援は進められました。
私の周りには、絵に描いたようなダメ親父や、おたくとみまがうルックスの少年、金切り声をあげ続ける少女や、ヤンキー、など、普段は決して交わる事のない種類の人間が溢れています。こういった人々の熱気に包まれ、応援団の人々に仕切られつつ、声をはりあげるのも、なかなかいいものです。風船とばしも楽しいです。死ぬまでに、一度ぐらいは経験しておいても損はないかもしれません。
試合は最初に阪神のリード、途中で逆転され、何度も絶好のチャンスを逃しつつ、逃げ切られる、という、まったくダレのない、いい試合でした。試合に負けたので、最後に「六甲おろし」を歌えなかったのが残念ですが、まあ、阪神ファンでもない、野球に興味のない私がそのような事をいうのは、贅沢というものでしょう。
これから先、果たして来ることがあるかどうか分からない甲子園を後にし、汗くさい人々がぎゅう詰めになった阪神電車で、帰路をたどりました。
小川顕太郎 Original:2001-Aug-2;