Diary 2000・11月27日(MON.)
道楽
マキさん来店。これはそのマキさんから聞いた話。マキさんはフリーライターとしてガンガン活躍しているが、そのマキさん周辺のライター及び雑誌編集者達の間で有名な道楽おじさんがいるという。
そのおじさんは職業や住所・電話番号などは一切不明。こちらから連絡をとることは出来ない。いつも向こうから連絡が入り、呼び出される。で、何をさせられるかと言うと、そのおじさんの食い道楽につき合わされるのだ。
そのおじさん、とにかくお金を持っているのだけは確かで、高級料亭や高級フランス料理屋など、普段はとても行けないような敷居の高い店でも、ガンガン奢ってくれるという。まあ、そういう道楽。最近では普通の料理では満足できなくて、お気に入りの店にあらかじめ予約を入れ、値段には頓着せず自分用の特別料理を作らせるのだとか。そしてその料理が気に入れば、チップとして万札をシェフに渡したりする。なるほど。
で、マキさんが語るところによると、これはマキさんも最近分かったらしいのだが、このおじさんは色々な道楽を経巡ってきたらしいのだ。まず分かっている所でいうと鞄道楽。世にあるありとあらゆる鞄を買い集め、奥さんに与えるという道楽だ。次にタクシー道楽。タクシー道楽? なんじゃそりゃ? これはタクシーを止め、その運転手さんに無線で仲間を集めさせ、みんなでカラオケに行って歌うというもの。勿論、カラオケ代はおじさんがもつし、その間の走行費、といっても実際は走っていないんだけれどとにかく 2 時間なら 2 時間走ったのと同じ走行費も、おじさんはちゃんと払うという。まあ、そういう道楽。
世の中にはいろんな人がいますな。
本日は暇。ゆったりとした弛れたオパール。
小川顕太郎 Original:2000-Nov-29;