Diary 2000・3月17日(FRI.)
カフェオレボール
「日本繊維新聞」とかいうアパレル業界の業界紙に記事を書いている人が来店。なんでもその人は最近の若者達のトレンドを調べて記事を書いているらしいのだが、その独自の調査によるとオパールは「トレンディ」な店らしい。消費されないように気をつけねば、と思う。記事で扱いたいからといって、写真を撮って帰っていった。
最近の若者と言えば、カフェオレボールというものを知らないのだろうか。オパールではカフェオレをカフェオレボールで供しているのだが、カフェオレボールを見て大騒ぎをする若者が非常に多い。今日も 6 人組くらいの若者達にカフェオレボールでカフェオレを出すと、みんな一斉に「なにこれえ!」「なんやあ!」と叫んで笑い転げていた。
そんなにおかしいだろうか。確かに日本で日常生活において接する事はあまりないだろうが、「カフェオレボール」というものの存在くらいは私も小さい頃から知っていたし、フランス人はみんなカフェオレボールでカフェオレを飲んでいるものと思っていた。実際はどうか、フランスに行った事のない私には分からないけれど、イギリス人がフィッシュ & チップスを食べていたり、ドイツ人がソーセージを片手にビールを飲んでいたりするのと同じような「紋切り型」のイメージとして、それはあった。実際、私が学生時代によく行ったカフェの「アフタヌーンティー」では、確かカフェオレボールを使っていたはずだ。今でも「アフタヌーンティー」はあちこちにあるはずだが、カフェオレボールを使っていないのだろうか。それとも「アフタヌーンティー」はもう「トレンディ」ではないのか?
そういえばクラタニくんが、カフェオレボールに入ったカフェオレを見て、「粕汁ですか」と言っていたのを思いだす。言われてみれば粕汁に似ているよなあ。
小川顕太郎 Original:2000-Mar-19;