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 Diary 2000・3月10日(FRI.)

第4回ソウルサバイバーズ

 チェ・カフェのオオヤさんがコーヒー豆を納品にきたので、「ベイルートの 5 人」釈放についてどう思うか訊く。オオヤさんの答えは、チェ・ゲバラは好きだが日本赤軍にはシンパシーを感じられない、というもの。やはり JRA には自己満足的なヒロイズムを感じてしまうようで、ここらへんは私と同感覚。ちなみにオオヤさんは「ベイルートの 5 人」釈放を知らなかった。これは、それだけ日本のメディアが騒いでいない、つまりこの事態を無視あるいは隠蔽しようとしているという事だろう。

噂の真相」には、重信房子からのメッセージと現地レバノンの新聞が届いているようで、最新号にそのレポートが載っている。それを読むと、現地では「ベイルートの 5 人」を釈放後に日本へ引き渡す事に反対する大規模なデモや集会が行われていたようで、結局レバノン政府は、5 人を引き渡して欲しいという日本の要求を拒絶したようだ。あちらでは岡本公三は英雄扱いだとは聞いていたものの、国をあげての大騒ぎになっているとは、少し驚く。そもそも向こうの法律では、イスラエル人をいくら殺しても犯罪にならない、というのにも驚く。ニュースはもっとこういう事を報道すべきではないか。単純に面白いと思うのだが。

「タケヤンにこれを渡して下さい」と、「日本の公安警察」という講談社現代新書を私に預け、オオヤさんは帰っていった。

 0 時過ぎにオパールを抜け、「ソウルサバイバーズ」@コラージュへ。キタアキくんとマイちゃんが 3 月 20 日にロンドンへと行ってしまうので、今日はキタアキくんの出発前のラスト DJ になる。だから各 DJ 達が、思い思いの曲を二人に捧げながらプレイをすすめた。また今回は区切りの壁を片方だけ取ってもらい、前回よりフロアが広くなり踊りやすくなった。そういう事もあってか、今までの中でもっとも盛り上がった「ソウルサバイバーズ」となる。特にイズミくんが、ウィガン・カジノのドキュメンタリー番組のオープニングに使われていた曲をかけた時は、みんな狂ったようにアクロバットな踊りを展開する。確かにウィガンのダンサー達の踊りは、狂っているとしか思えないような激しさなのだが、それに負けじと皆で狂う。私も踊り狂って、掌がパックリと裂ける。その事に気付いたのが家に帰ってからというぐらい、至福の時に身を委ねてしまった。終了後に「錦」に寄り、焼酎を飲んで帰る。

小川顕太郎 Original:2000-Mar-12;