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 Diary 2000・4月20日(THU.)

King of Kings

 久しぶりに梅田に行く。阪急百貨店で店の備品などを買い、「三太」という居酒屋で夕飯を食べる。ここは沖縄料理を出すそうなので一度行こうと思っていたのだ。それでも、ちょっと中に入るのに躊躇した。何故なら店構えが実にイケテナイのだ。それでも疲れていたので、思い切って中に入ると、もう内装も全然だめ。音楽もなんかヴィジュアル系みたいなのがかかっていて気分悪し。ところが料理は結構おいしい。テビチなんてかなり絶品だった。複雑な気持ちでそこを出る。

 駅前第一ビルの「King of Kings」に行く。ここは最近雑誌でみかけて、是非行かねばとトモコと二人で騒いでいた所なのだ。入り口にしいてあるマットの「ようこそキングへ」という印刷にいきなりやられる。創業が 1970 年で「宇宙」をイメージして作ったというだけあって、昭和 40 年代の近未来感覚が爆発している店内は素晴らしいの一言。我々を迎えてくれたママさんらしき女性の服装も、レイト 70'S なワンピースで、雰囲気にマッチしている。広い店内は、オールドパーを飲むおじさん二人組と、今時の若者二人組と、我々のみ。この適度にうらびれた感じもいい感じである。昔の日活のアクションムービーなんかを思い浮かべる。

 私がアイリッシュコーヒー 600 円(税込み)を飲んでいると、後ろの席に座った若者二人組の会話が耳に入る。どうやら二人は色々なカフェの批評をやっているらしい。ははあ、カフェマニアというやつですか、と思っていると、突然「ブエナ・ビスタ、燃えたよなあ!」と言い出す。「コンパイ・セグンド最高! いい顔してるよなあ」とも言う。若者というのは常に踊らされやすく、そして今は「カフェ」と『ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ』が好きなのが、踊らされている証なんだろうなあと納得した所でそこを出る。

 この大阪駅前第一ビルというのはかなり良くて、何故いままでここに通っていなかったのか、と思わせる店がたくさんある。気になったので、もう一軒寄る。英国パブ「シャーロック・ホームズ」。なぜだか店の中ではダーツが大盛り上がりで、お客さんなんて無視されている。それがまたいい感じで、私とトモコは大満足で家路に着く。これからしばらくは、大阪に来たら大阪駅前第一ビルに通おうと思う。ほのぼの酒場「湖(レイク)」というのもあったので、今度はそこに行ってみようか。アイスクリームがおいしかったりして。

小川顕太郎 Original:2000-Apr-22;