Diary 2000・4月10日(MON.)
毎日書く
可能涼介から電話。今日は彼の誕生日だそうだ。それで 31 歳になった彼は、これから毎日 1 行でもいいからとにかく原稿を書く事に決めたという。それは良いことだと私も思う。原稿を、彼の場合は小説という事になるのだが、書くという行為は、思考と緊張感をもたらす。それが毎日続けば、持続的な精神の鍛錬にもなるだろう。まずもってそうでなくてはならない。彼の健闘を祈る。
今日は大雨で、交代で休みをとった私は家の中で本を読んだりレコードを聴いたりしてゴロゴロしていたのだけれど、オパールも暇だったそうだ。これはトモコから聞いたのだけれど、カンベさんが来店したので、予定していたヴィヲロンのお花見はどうなりましたかと訊ねると、案の定中止となったらしい。が、カンベさんは雨の中、6 時間も頑張って場所取りをしていたそうだ。カンベさんのお花見にかける意気込みが不可解でもある。
トモコがオパールから帰ってきて、魚のアラから出汁をとる。既製の出汁にはたいてい大量の砂糖がはいっているので、それを嫌ってトモコはわざわざ出汁をとるのだ。明日の朝食は、このスープと焼き立てのパンになるだろう。
小川顕太郎 Original:2000-Apr-12;