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 Diary 2000・4月9日(SUN.)

夜桜

 今日は日曜日で店が 0 時までなので、少し早めに閉めて夜桜を見に行こうとトモコと相談する。そこでいつもなら閉店 30 分前に下げに行く看板を、45 分前にしまいにいこうと思った瞬間に、エレベーターの扉があいてお客さんが 8 人もおりてきた。クラクラっときた所に、ガラガラガッシャン!! と奥のテーブルをお客さんがひっくり返して、食器などが割れる音が。結局すべてを片付けて店を出たのが午前 2 時。そこから夜桜見物に行く。

 まずは木屋町を通って、高瀬川沿いの桜を鑑賞。ほぼ満開で綺麗なのだけれども、ヤンキーが騒いでいたりタクシーがピタッと横について伴走していたりギター片手にたまらん歌をがなる人がいたりラーメン屋の看板が気になったりで、どうにも気分が出ない。そこでそのまま四条まで出て、円山公園に向かう。

 途中で、やはり少しばかりお酒をいれないと気分が出ないという事になり、「祇園河村」という店にはいる。ここには鯨料理が結構あって、鯨の刺身や舌(さえずり)、鯨カツなどを酒のあてに食す。旨い。鯨カツは昔食べた給食を思い出させた。

 円山公園のしだれ桜は、常に記憶のものを上回る。桜をみることにトモコほどの執着がない私は、いつもトモコに引っ張られる形でここに来るのだけれども、実際にこの偉容を目にすれば、来て良かったと毎回思う。しかし気になったのは、去年に較べて幾分しだれ桜の元気がないように思えたこと。トモコも同意見。幹が真っ白にみえたのだけれど、何か塗っているのだろうか。去年も幹は白かっただろうか。なぜかその様が、年寄りが厚塗りの白粉を塗っているように見えて、痛々しかった。京都にいる間ぐらいは、毎年桜の季節はここに来ようと思う。が、多分来年もトモコに引っ張られて来ることになるのだろうなあ。

小川顕太郎 Original:2000-Apr-10;