なるほど。では私の場合ですが、雑誌スタジオヴォイスのノーザンソウル特集号です。1998 年 2 月号「オール・ナイターたちのノーザンソウル」。実はその前から「ノーザンソウル」という言葉は知っていて、それどころか「ノーザンソウル好き」を自認してさえいた。何故かというと、まあ私もモッドみたいなものだった訳で、ポール・ウェラーが好きだったんですね。で、ウェラーが「ノーザン、ノーザン」とインタビューなんかで結構言っていて。でもその頃は日本の音楽界では「ノーザンソウル」なんてほとんど知られていないから、ちゃんと訳せていない。説明もよく分からないか、的はずれなものだった。それでもなんとなく、モータウンとかカーティスとかの事かな? と勝手に納得して、それならオレもノーザン好きだ! と。
でも、その頃すでに KENT から出ている「FOR DANCERS ONLY」「FOR DANCERS ALSO」も持っていたんだけれど、それらを聴いても、どうもしっくりこない。どうも自分の考えているのとは違った世界があるんじゃないか? と頭を悩ましていた所に、あの特集でしょ。これだったのか! と飛び上がりました。で、その特集号にも載っていたケブ・ダージが、ちょうど日本にもやってくるっていうんで、大阪の「スーパーソウルショウ」というイベントに行った。そしたら、そこでバギーを穿いて暴れ回っていたのが、キタアキくんやイワブチくんだった、と。