バルセロナ空港 ガイドリーフレット

　オラ！

　2 時間後ついにバルセロナ到着。朝の 10 時に日本を出発してから 17 時間もたつのに、まだ夕方 6 時です。バルセロナは昼間を思わせる太陽が燦々と輝き、さすが「情熱の国」スペインである。うむ。…とわけのわからない感慨をおぼえたのでした。

　しかし何と長い 8 月 1 日であろうか。実は前日、仕事を終えたのが夜中の 1 時、自宅を出るのが朝の 5 時半なんで寝坊しちゃいかんと昨晩、寝てないのよね。なんかクラクラしてきました。うー、はよ荷物受け取ってホテル行って寝よ。ところが…………………飛行機の貨物室に預けた荷物が出て来ないのですよ。やれやれ。

　荷物が出てこないのは私だけでなく「Lost Baggage」の苦情受付には、すでに長蛇の列が。オランダ乗り換え時、大量積み忘れが発生した模様。気絶しそうです。

　取りあえず空港出口へ向かい、出迎えの T 子さん発見！　自動ドアを越えちゃうと荷物受取所に戻れないので、ドア越しに泣き言を述べます。

私「荷物が出て来えへんねん！　荷物が出て来えへんねん！　どないしょ？　どないしょ？（半泣き）」

T 子さん「まあ、待ってたげるし、クレーム受付に届けとき。」

私「はーい。」

　さっそくクレーム受付の列に並びましたが、モタモタしていたのでほぼ最後尾。30 人くらい並んでます…………………なんか、一人につき 10 分くらいかかってるんですけどー。さすがラテンの国スペインである。うむ。

　行列に並ぶこと約 2 時間、やっとこさ私の順番です。今後、空港で荷物が出てこないという経験をされる方のために、やり取りを記録しておきます。

クレーム受付嬢「オラ！　あなたは今日どこに滞在しますか？」

私「…オラ（小声）。バルセロナ、オテル・アテナスです。住所と電話番号はこれです」と、ホテルの予約表を提示。

クレーム受付嬢「オーケー」カタカタカタッとキーボードを叩く。「あなたはどれくらい長く滞在しますか？」

私「私は 8 月 5 日にそのホテルをチェックアウトするでしょう。」

クレーム受付嬢「オーケー。」カタカタカタッとキーボードを叩く。「あなたのカバンはどのタイプですか？　選んでください。どうぞ」と、色んな型のカバンの写真がプリントされたシートを提示。

私「私のバッグはスポーツバッグタイプに似てます。正確に言うと、それはメッセンジャーバッグです。あなたは知ってますか？」

クレーム受付嬢「いいえ。知りません。あなたはカバンのメーカーの名前を知っていますか？」

私「それは“リロード”です。」

クレーム受付嬢「ここに書け」とメモ用紙。

私「はい」と紙に書く。

クレーム受付嬢「オーケー。ちょっと待って。どうぞ」。カタッ…カタッ…カタッ…………カタカタッ。ジーコ、ジーコ、ジーコ、ジーコ…ガタガタッ（紙詰まり。3 回紙詰まりをくり返し約 10 分経過）。プリントアウトされた「クレーム受付証」にサラサラッと数字を書き込んで「明日、あなたはこの番号に電話すべきです。はい、次の人どうぞ。」

　……うーむ、あっけない。荷物は明日以降ですか。やれやれだぜ。まあ、着替えとかしか入ってないからいいんですけどね。うーん、出迎えの T 子さんを 3 時間近く待たせてしまいました。すんませーん…って、KLM 許さん！　もう二度と乗らん！　…って、帰りも KLM でした。ナハ。

　なんか思い出しただけで疲れてきましたので、続きは次回「初心者による初心者のスペイン語会話」で。アスタ・マニャーナ！