☆☆☆★★★
輪廻
Text by BABAようこそ、前世へ。ババーン! 『THE JUON 呪怨』、日本人監督として初めて、興行収入全米1位を記録する快挙をなした清水崇監督の新作、Jホラーシリーズ『予言』と『感染』さっぱりワヤだったので一瞬の危惧がよぎりましたが、『女優霊』あたりから始まる和製モダンホラー、最良の一本となりました。
イン・ハー・シューズ
Text by BABA私たちは何度もすりむいて、自分だけの“靴”をみつける。ババーン!
僭越ながら、宣伝文句にケチをつけます。『イン・ハー・シューズ』…「in her shoes」は、「彼女の立場に立って」「彼女の気持ちをおもんばかって」みたいな意味の慣用句だそうで、姉と妹お互いが、相手の立場に立って考えることができるようになるまで、強いていうなら「人の靴を、うまく履けるようになる」までのお話ですので、「自分だけの“靴”をみつける」というのは、的はずれではないか? 「自分の“靴”を見つける」ならわからんでもないのじゃがのぉ。
エリザベスタウン
Text by BABAすべてを失った僕を、待っている場所があった——。ババーン!! 待望(私だけ?)、キャメロン・クロウ監督の新作。
キャメロン・クロウ監督と申しますと、半自伝的映画『あの頃、ペニー・レインと』で描かれたように、元「ローリングストーン」誌の若きライター、その後、年齢詐称してハイスクールに潜入、小説『初体験リッジモンド・ハイ』を書き、その映画化作品の脚本を担当。『セイ・エニシング』で映画監督デヴュー、奥さんは80年代にヒットを飛ばした美人姉妹ロックバンド“ハート”のナンシー・ウィルソンだったりして、その作品にはロックに対する愛が満ちあふれるのが特質のひとつ。
PTU
Text by BABA真夜中に起こった事件を追う3組の警察 解決までのタイムリミットは午前4時。ババーン!
“PTU”とは、Police Tactical Unit=「香港警察特殊機動部隊」の略、日本の機動隊みたいなもののようですが、事件のないときも夜の街をパトロールする任務みたい。
延安の娘
Text by BABA“聖地”に置き去りにされた娘は それでも一目 実の親に逢いたかった。ババーン! 監督はおもにNHKテレヴィのドキュメンタリーを撮ってこられた池谷薫さん、その劇場用映画デヴュー作です。
ステルス
Text by BABA助けたい。その想いは、ミッションを超えた。ババーン! 対テロ戦争遂行のため結成された「見えない戦闘機」ステルス部隊の精鋭2人女1人混成チーム、そこへ新たに配属された「4人目」とは…?
Be Cool
Text by BABAイケてる? それとも イカレてる? ババーン! バリー・ゾネンフェルド監督傑作『ゲット・ショーティ』、そこでジョン・トラボルタが演じたシャイロック(借金取り立て屋)チリ・パーマーのキャラクターが素晴らしく、トラボルタ一世一代のハマリ役、映画オタクでトリヴィアを語りつつ、クールなトンチで抜け作小悪党をだしぬいて愉快痛快、その続編。