鳥取のマキさんベストテン [2005識者の映画ベストテン]
第6弾、鳥取のマキさんのベストテンです。(サイト管理人)
鳥取のマキさんベストテン
2004年に輪をかけて映画と離れてしまった2005年。実は映画館に一度も参りませんでした。
映画の鑑賞については「スカパー」「DVD」のみ、本数も15本くらいでしたので、ベスト8までの選出とさせていただきました。選出の規定である「京都で劇場初公開された作品」という条件は昨年に続き目をつぶってやってくださいませ。
1位『ワン・フォはいかにして助けられたか』(1987年)
短編アニメです。
美しく幻想的、原作を読みたいなんて思わない私が原作を買ってしまいました。
ほんの15分だけ幸せをもたらす一作。
2位『茶の味』(2003年)
親と子がいて、子は親のものではなく、親も子のものではない。
それが分からない人が多い昨今ですが
この作品にでてくる家族は、それぞれが自分の世界を持ち、
程よい距離感のなかで生きている。
だからこそ全員キラッと光るところがある。
新しい家族の理想像を見た一作。
3位『目を閉じて抱いて』(1996年)
原作が内田春菊、両性具有の主人公、ということもあり
エロエロではあるのですが、男と女の解り合えない様子が
よく描かれている。男性は心してみるべきな一作。
4位『パッチギ』(2004年)
理想論だよ! と思わなくもないし、
なんだかいろいろヘンテコなところも有ったりします。
てんこもりすぎてとっ散らかった印象も有るには有るが
問題を提起するとしたらこれくらいハジけていたほうが
効果があるのかもしれません。
韓国の、そして韓国人の「理解できないところ」を
少しわかった気にさせる一作。
5位『ベルヴィル・ランデブー』(2002年)
ツール・ド・フランス開催中に誘拐された孫を救うために
おばあちゃんが奮闘するアニメ。
ブラックユーモアとユニークな画風と
素敵な音楽でランクインの一作。
6位『音楽』(1972年)
三島由紀夫原作。増村保造監督。
お洋服がいちいち可愛いらしく、
主演の黒沢のり子が力強い。
黒沢のり子だけでも十分見る価値がある一作。
7位『ストレイト・ストーリー』(1999年)
デヴィッド・リンチもやればできるじゃないか。
今までとはずいぶん違うが、もしかして
こういうのはお茶の子さいさいだから作らないのか? 謎。
年寄りは頑固だというが、
頑固って使いようによっては悪くないかもしれない、
という一作。
8位『やかまし村の春夏秋冬』(1986年)
子供の映画なんて大嫌いな私でも
素敵と思えるやかまし村。
子供が「分をわきまえている」姿は
とても愛らしいものです。
現代の日本に生まれたことが悔やまれる一作。
2005ワーストワン『ファイナルファンタジー アドベントチルドレン』
申し訳ないが最後まで見られないほどにつまんない一作でした。
CGがすごい、ということに飽きてきた頃には
見るべきものは何も有りません。
革の質感がよく出来ているなあ、動き自体は滑らかだけど人として仕草おかしいよ、
えらいでっかいバイク乗ってるけど小回り効かないんじゃバイクの意味ないだろ、
とかツッコミどころが満載。
セリフも稚拙で、意味のない回想シーンが入ったり、
どうだ、CGすごいだろ! という気持ちしか伝わってきませんでした。
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Comments
投稿者 Anonymous : 2006年01月10日 15:20
「デヴィッド・リンチもやればできるじゃないか」って、どういう意味でしょうか?
びっくりしました。
投稿者 baba : 2006年01月10日 18:01
Anonymousさん、こんにちは。
鳥取のマキさんではないのですが、私は、「デヴィッド・リンチも、普通の、起承転結がはっきりわかりやすい、感動的なストーリーの映画も撮れるじゃないか」…と、いうような文意だと受け取りました。(違ってたらすいません)
投稿者 マキ : 2006年01月10日 19:26
Anonymousさん、こんばんは。
びっくりさせて失礼しました。
babaさんが書いてくださっているとおりの意味での「やればできる」でして、もちろんデヴィッド・リンチ及び他の作品を否定する気は毛頭ございません。
違う作風でここまでできるとは!という気持ちでございます。