Movie Review 1999・10月23日(sat.)
2000年お正月
新作映画見る前レビュー
「ファイトクラブ」
「ジャンヌ・ダルク」
「ワイルド・ワイルド・ウエスト」
「エンド・オブ・デイズ」
「ゴジラ 2000」
「ゴージャス」
「ターザン」
「御法度」
- 管理人
- というわけで、なんか『ホーンティング』の対談が好評(一部)だったみたいなので、常連投稿人のヤマネさんと BABA さんに再びご登場願いました。
- BABA
- やりますか?
- ヤマネ
- やりますか!? でも、『ホーンティング』クラスの映画って年に何本もないので、何をネタにしたらいいんでしょうね?
- BABA
- 『ユニヴァーサル・ソルジャー ザ・リターン』なんて対談したって、「アホでしたね」「そうですね」で終わりだし。とりあえず、「キネマ旬報」があるので、これの「お正月公開映画一挙先取りガイド」って特集に沿って、これから公開される映画について見てもいないのに好き勝手に言いあうってのをやってみましょう。
●
「ファイトクラブ」
- ヤマネ
- 『セブン』のデヴィッド・フィンチャーとブラッド・ピットのコンビ復活ってことですが、ボクは『セブン』、ダメなんですよ。
- BABA
- そうかな? 『セブン』はおもしろかったよ、死体とか。
- ヤマネ
- あの映画は先の展開が読めた時点で全然ダメでしたね。いいのはカイル・クーパーのタイトルだけ。ところで K ・クーパーは『DNA』も良かったでしょ?
- BABA
- え。おもしろくなかったよ。いいのは『セブン』だけだな。K ・クーパーはタイトルが出しゃばり過ぎ。
- ヤマネ
- 『DNA』は、本編は全然ダメでしたけど、タイトルは良かったですよ。なんかピリピリしてて。そうそう、『DNA』は、『オースティン・パワーズ デラックス』のミニ・ミーの元ネタが出てくるので見ておいて損はないですね。
- オガケン
- (突然登場)え〜っ! そうなんですか!?
- ヤマネ
- マーロンなんとかっていうスペシャル・メイクでブクブクに太ったオッサンの横にいっつも小さい変なのがついてるんですよ。
- BABA
- マーロン・ブランドはホントに太ってるんだよ! でもあんなに太ってて良く生きていられるな。『ギルバート・グレープ』だったっけ? 太りすぎで家の外に出れないお母さんが出てくるヤツ。アレくらいは太ってる。『セブン』だけどアレのスペシャル・メイキャップはロブ・ボッティンがやってるんだ。
- オガケン
- 誰ですか? それ。
- BABA
- 『ハウリング』とか『遊星からの物体 X』の人。最近では、誰も見てないと思うけど『グリード』って傑作で、ついに CG を使ってた。気色悪いの。『セブン』の死体はジョエル・ピーター・ウィトキンの写真を参考にしたらしいよ。
- ヤマネ
- でも薄暗くてよくわかんなかったじゃないですか。
「お前ら電気つけろよ!」と突っ込んでしまいました。
- オガケン
- 蓮見重彦も『駅馬車』で同じようなこと言ってましたね。
- BABA
- …?
- オガケン
- 「『駅馬車』のクライマックスで、インデアン(ネイティヴ・アメリカン)が馬を撃たないってのは作為があるんだけど、映画的に盛り上げるためにはそういうウソはあってもいいのだ」とか。(お客さんに呼ばれて退場)
- ヤマネ
- そりゃあ「インデアンは馬を撃つ」ってこと知っている人は「なんか変だな」とか思うけど、そんな人、日本にいないでしょ。『セブン』は電気のスイッチが見えとるやんけ!
- BABA
- 確かに薄暗くして怖がらせるのは演出力の欠如を表しているな。キューブリックなんかメチャクチャ明るくて怖いもんね。
- ヤマネ
- やっぱり、明るいところで、「ブスッ!」とかナイフで刺される方が怖い。D ・フィンチャーはダメですよ。『ゲーム』もひどい!
- BABA
- アレはちょっと吉田戦車のマンガみたいなところがあっておもしろかったな。
- ヤマネ
- そうですか?
(以下、『ゲーム』のつまらなさについてえんえん話が続きましたが、紙面の都合でカット)
- 管理人
- あの〜。『ファイトクラブ』は…。
- ヤマネ
- とりあえず見よっと。
- BABA
- ボクも見ます。
●
「ジャンヌ・ダルク」
- 管理人
- 次は、リュック・ベッソン監督、ミラ・ジョボビッチ主演の『ジャンヌ・ダルク』です。
- ヤマネ
- なんすか、ソレ? とりあえずカール・テオ・ドライヤーの『裁かるゝジャンヌ』を見ておかないとダメですね。
- BABA
- ボクはドライヤーって見たことないんだけど…、そういえば最近ゴダールの映画で『裁かるゝジャンヌ』のワンシーンを見た気がするけど、何だったかな?
- オガケン
- (再び登場)『女と男のいる舗道』ですよ。(退場)
- BABA
- そうそう。アレを見て、『裁かるるジャンヌ』っておもしろそうだな…と。
- ヤマネ
- おもしろいですよ。ボクはドライヤーは大体見ましたからね。でもスクリーンじゃあなかなか見られないですね。
- BABA
- ヴィデオは苦手だしなあ。
(以下、ヴィデオで見るとなぜダメかについてえんえん話が続きましたが、紙面の都合でカット)
- 管理人
- ところで『ジャンヌ・ダルク』は…
- ヤマネ
- 自分の女房使って映画撮ってもおもしろくないでしょ!
- BABA
- レニー・ハーリン監督、ジーナ・デイビス主演の『ロング・キス・グッドナイト』ってのがあるよ。
- ヤマネ
- でも『カットスロート・アイランド』ってのもありますよ。アレはほんとにダメだった。ところで R・ハーリンの『ディープ・ブルー』はおもしろかったですね…。
(以下、『ディープ・ブルー』のテレヴィ CM はひどい、という話がえんえんと続きましたが、カット)
- 管理人
- あの〜。『ジャンヌ・ダルク』は…。
- オガケン
- (再び登場)フランス人にとって『ジャンヌ・ダルク』って、日本で言えば、「忠臣蔵」みたいなもんなんですってよ。誰でも知ってる話。(退場)
- BABA
- あ〜。R ・ベッソンが『ジャンヌ・ダルク』撮るってのは、深作欣二が「忠臣蔵」と「四谷怪談」を一緒にした映画を撮ったみたいなものか? あれ、なんちゅう題名だったっけ?
- ヤマネ
- 『忠臣蔵外伝四谷怪談』。深作の『おもちゃ』も良かったけど、アレは最高! 同じ頃に市川崑が高倉健主演で『四十七人の刺客』っつうつまらん映画を作ってましたけど…
- BABA
- アレはひどかった!
(以下、『四十七人の刺客』のつまらなさと『忠臣蔵四谷怪談』のおもしろさについてえんえん話が続きましたが、紙面の都合でカット)
- 管理人
- あの〜。『ジャンヌ・ダルク』なんですけど…。
- ヤマネ
- とりあえず見ます。
- BABA
- ボクも見ます。
●
「ワイルド・ワイルド・ウエスト」
- BABA
- これは実は今、いちばん楽しみにしている映画です。
- ヤマネ
- 監督誰でしたっけ? ソダーバーグ?
- BABA
- い〜え。バリー・ゾネンフェルドです!
- ヤマネ
- 何撮った人でしたっけ?
- BABA
- 『アダムス・ファミリー』、『バラ色の選択』、『アダムス・ファミリー 2』、『ゲット・ショーティ』、『メン・イン・ブラック』の監督です。オマケに撮影監督として、コーエン兄弟の『赤ちゃん泥棒』とか『ミラーズ・クロッシング』とか担当している。
- ヤマネ
- なんでそんなスラスラ出てくるんですか。
- BABA
- B ・ゾネンフェルドはお気に入りの監督なんだよ。
- ヤマネ
- B ・ゾネンフェルドを追っかけてる人って BABA さんくらいじゃあないですか?『ゲット・ショーティ』、『メン・イン・ブラック』とかおもしろかったですね。ボクもかなり好きです。
- BABA
- 同じ撮影監督出身でもデ・ボンとエライ違うな。ゾネンフェルドは今まで駄作なしだもん。どれもメチャクチャおもしろいんだもん。最初の『アダムス・ファミリー』が結構おもしろかったんで、次のマイケル・J ・フォックスの『バラ色の選択』ってのを見たら、これもメチャクチャ良くってそれ以来のお気に入りなんだ。
- ヤマネ
- 『バラ色の選択』って『摩天楼はバラ色に』とどこが違うんですか? 何を選択するんですか?
M ・J ・フォックスの他に誰が出てるんですか?
- BABA
- …忘れた。…確か、M ・J ・フォックスはホテルマンかなんかで結構成功しているんだけど、ホントは建築家になりたくって、選択するんだったかな? ゾネンフェルドは細かい所がいいのであって、全体のお話はどうでもいいんだよ。
- ヤマネ
- でも、『ゲット・ショーティ』の次が『MIB』ですか。急に大規模な映画になりますね。
- BABA
- 『ゲット・ショーティ』は日本ぢゃサッパリだったけど、アメリカでは大ヒットでしょ。それに『MIB』って製作費はかかってるみたいだけど、お話は小ネタだもんね。
(以下、『MIB』のおもしろさについてえんえん話が続きますが、カット)
- 管理人
- あの〜。『ワイルド・ワイルド・ウエスト』ですけど…。
- ヤマネ
- あ、ケヴィン・クラインが出てる。ボク、この人動きが気持ち悪くてダメなんですよ。
- BABA
- ボクは K ・クライン好きだな。『ワンダとダイヤと優しい奴ら』とか『デーブ』とか…。
- ヤマネ
- えっ。『デーブ』に出てましたっけ? 豚の役ですか?
- BABA
- それは『ベイブ』だよ。『デーブ』はアメリカ大統領の話だよ。似たようなもんだけど。とか言ったら豚に失礼か? 『デーブ』はおもしろかったな。
(以下、『デーブ』のおもしろさについてえんえん話が続きますが、カット)
- 管理人
- あの〜。『ワイルド・ワイルド・ウエスト』ですが…。
- ヤマネ
- 絶対見ます。
- BABA
- もちろん! 見ます。
●
「エンド・オブ・デイズ」
- ヤマネ
- なんすか? コレ? お! シュワルツネガー!
- BABA
- ボクはシュワルツネガーは大好きなので絶対見ます。
- ヤマネ
- ボクも好きですよ! 前の『イレーサー』もおもしろかった。飛行機から突き落とされて、ギリギリでパラシュートが開くか? と思ったらそのまま屋根を突き破って落ちちゃう。でもピンピンしてる。
- BABA
- ワニと素手で闘ったりね。なんかモノすごい機関銃ブッぱなしたり。そんな役で説得力があるのはシュワルツネガーだけ。
- ヤマネ
- 最近のシュワルツネガーは全部おもしろいですからね。『トータル・リコール』、『トゥルー・ライズ』…。
- BABA
- 『ジングル・オール・ザ・ウェイ』は? アレは傑作だよ。
- ヤマネ
- 『キンダーガートン・コップ』の方が傑作ですね。女の人も子どもも可愛いし。
- BABA
- 『ジングル・オール〜』のシュワルツネガーは、子どものクリスマス・プレゼントが買えなくてメチャクチャいぢましい努力をするんだ。泣けます。
- ヤマネ
- 『トゥルー・ライズ』では奥さんが浮気してるんじゃないか? って政府の諜報機関の総力を挙げて調べるって話ですね。なんかそういうのが多いですね。
- BABA
- そういうセルフ・パロディで笑わしてくれるのがいいところだな。スタローンはその域に達しないで、『コップランド』で演技派に戻っちゃった。でも、シュワルツネガーって『イレーサー』の後にもなんかなかったっけ?
- ヤマネ
- …?
- BABA
- …??
- ヤマネ
- …なんかありましたよね。
- BABA
- あ。『ミスター・フリーズ』。
- ヤマネ
- あ! 『バットマン ミスター・フリーズの逆襲』! 完全に記憶から消されてました。どだい、子どもの味方のシュワルツネガーに悪役をやらせるのがムリなんですよ。
(以下、『ミスター・フリーズの逆襲』のつまらなさについてえんえん話が続きますが、カット)
- 管理人
- あの〜。『エンド・オブ・デイズ』ですけど…。
- BABA
- 主題歌はガンズンローゼス、5 年ぶりの新曲だって。
- オガケン
- (突然登場)ホントですか!
- BABA
- わ。吃驚した。それって…スゴイの?
- オガケン
- スゴイですよ! ガンズンですよ! …まだやってたのか? っていうか…。(客に呼ばれて退場)
- ヤマネ
- 監督は誰ですか?
- BABA
- お! ピーター・ハイアムズ!
- ヤマネ
- …何撮った人ですか?
- BABA
- 『カプリコン・ワン』が有名だね…っていうか、アレが面白すぎて、なかなか超えられないんだ。
- ヤマネ
- え! そうか、アレは最高でしたからね。こう、人類初の火星着陸があるんだけど、それが実は…
(以下、『カプリコン・ワン』のおもしろさについてえんえん話が続きますが、カット)
- BABA
- P ・ハイアムズの最近作は、ヴァン・ダムの…ほれ、こうホッケーのスタジアムかなんかの、アレ、なんちゅう題名だったかな…?
- ヤマネ
- ちょっと待ってくださいよ…えーっと…。『タイム・コップ』ぢゃなくて…。『ハード・ターゲット』でもないし…。
- BABA
- 『サドン・インパクト』ぢゃなくて…。
- ヤマネ
- 『サドン・デス』!
- BABA
- そうそう。『ダブル・インパクト』とゴッチャになってた。…でも、どうしてヴァン・ダムの映画ってこんなに題名を思い出しにくいのかな? ピーター・ハイアムズは『サドン・デス』の監督で、撮影監督も自分でやってるんだ。
- ヤマネ
- 『サドン・デス』はなかなかおもしろかったですね。子どもが。「絶対ここを動くな」とか言われても絶対ウロチョロしたりして。自分から危険を求めているとしか思えない。
- BABA
- うーむ。P ・ハイアムズとシュワルツネガーの組み合わせか。…これはオススメですね。
- ヤマネ
- ボクは絶対見に行きますね。先行オールナイトで久御山イオンシネマに見に行く。絶対空いてるから。
●
「ゴジラ 2000(ミレニアム)」
- ヤマネ
- この年末 1 本選ぶとしたらコレ! 絶対見に行く! これは見なきゃあいかんでしょう。
- BABA
- ボクも見に行くと思うけど…。
- ヤマネ
- エメリッヒの『ゴジラ』がダメだったから、本家は絶対やってくれるでしょう!
- BABA
- 絶対ムリだと思うな。
- ヤマネ
- わからないですよ。今度はどこの都市を破壊してくれるか、ワクワクしますね。でももう中途半端な都市しか残っていないですね。京都駅はガメラが壊しちゃったし。大津とか、金沢の兼六園とかかな? それとも木屋町? 左京区かな? 上映中止覚悟で皇居か?
- BABA
- 絶対違うと思う。なんか町おこしで「ゴジラにうちの町を壊してもらおう」とか言って署名とかやってそうだな。
- ヤマネ
- ほとんど『男はつらいよ』みたいですね。『釣りバカ日誌』とか。
- BABA
- …次、行きましょう。
●
「ゴージャス」
- ヤマネ
- なんすかね、コレ? あ! ジャッキーだ!
- BABA
- ジャッキー・チェンがんばってるね。
- ヤマネ
- もう最近のジャッキーは全部最高ですからね。『ナイスガイ』とか。最後にメチャクチャでかいトラックで壊される家なんて、最初に出てきたときから「絶対、壊されるな」ってことがバレバレですからね。しかも工事現場みたいな荒れ地にポツーンと建ってるし。全部ベニヤって感じで、最高! あと、ホバークラフトでブッ飛ばすヤツとか、茨城かどっかのサーキットで早回しのレースをやるやつとか。
- BABA
- 後藤久美子が出ているヤツね。まあ、『ナイスガイ』は、ジャッキーなのにどうしてクライマックスをトラックのアクションなんかにしたのかな? 別にジャッキーでなくてもいい感じだな。
- ヤマネ
- カート・ラッセルで充分!
- BABA
- …そうだな。それはそれとして、これは絶対見に行きます。
- ヤマネ
- ボクもぜ〜〜ったい見に行く!
●
「ターザン」
- ヤマネ
- コレはどうでしょうね…。
- BABA
- アレ? ディズニーはダメなんかい?
- ヤマネ
- ダメでしょ。『プリンス・オヴ・エジプト』とか…。
- BABA
- アレはディズニーぢゃないよ。『ホーンティング』とか『マウスハント』とかしょぼい映画ばっかり作ってるドリームワークス製作だよ。
- ヤマネ
- あれ? そうなんですか?
- BABA
- そうだよ。ディズニーのアニメは最近メチャクチャいいよ。『ムーラン』とか『ノートルダムの鐘』とか。
- ヤマネ
- 『ノートルダムの鐘』はオープニングのパリの街の立体感は凄かったですね。でも『ポカホンタス』はどうなんですか?
- BABA
- …アレはほとんど寝てたからおぼえてない。ディズニーってのはアニメ製作のチームが三つくらいあって、3 年くらいかけて一本作るんだ。なにしろ脚本の完成度が凄いから、必見だよ。『ポカホンタス』のチームぢゃないことを祈るな。
- ヤマネ
- 主題歌がフィル・コリンズってのもボクは気に入りませんね。
- BABA
- そんなこと別にどうでもいいぢゃん。ボクは絶対見に行く。
- ヤマネ
- …ボクはちょっと考えますね。
- 管理人
- 脱線が少なくなって来ましたね。お疲れですか?
- BABA
- うん。とっとと次、行きましょ。
●
「御法度」
- ヤマネ
- 『御法度』最高!
- BABA
- …ってまだ見てないんでしょ。
- ヤマネ
- 何言っているんですか! 予告編見てないんですか!
- BABA
- ボクは予告編のときは眼をつぶっているから…。なんかヤマネくん、テンション上がってきたね。
- ヤマネ
- も〜っう、凄いんですよ! 写真なんですけど、こう、大島渚が新撰組の格好をしてググググっと近づいてきて、字幕が「キミは人を斬ったことがあるか?」。凄いですよ。ボクは予告編だけで 70 %くらい満足です。満足しました。ホントです。「キミは人を斬ったことがあるか?」って聞いて「斬ったことあり!」とかいうヤツがいたら怖いっちゅうねん! なんか、音楽を頼むのは坂本龍一か武満徹って決めてて、武満が死んぢゃったから世界の坂本に頼みに行ったんだけど、とにかく高かったんですって。まけて欲しかったけど、自分からまけてって言うのがイヤだから、なんかまけて欲しそ〜にしてたんだけど、まけてくれなかったんですって。全然まけてくれなかったんですって。坂本高いんですって。ははははははは。
- BABA
- …なんでそんなにテンション高いの…?
- オガケン
- (突然登場)この松田龍平って、気色悪いけど松田優作の子ども? イシザキがそう言ってたんだけど、信用できないし。
- ヤマネ
- そうですよ! ホントは何年か前に木村拓也主演で撮ろうとしてたんだけど、ぶっ倒れてポシャって、そのうちキムタクが成長しちゃって役に合わなくなったんで、色々探してたんですよ。で、やっと松田龍平が出てきたから、撮ろうということになったんですよ。もう期待しまくってますからね。トミーズ雅も出ているんですよ! 世界の大島は役者を顔で選ぶんですって。みんな顔で選んだんですって。
- オガケン
- トミーズの雅ってオーストラリアでメチャクチャもてて、「オレも日本やったらダメやけど、外国やったらイケるなあ」とか思ってたら、『愛人 ラ・マン』の俳優と間違えられてたんだってよ。
- BABA
- レオン・カーフェイだな。L ・カーフェイも吉本風のお笑いの人だから、そういえば似てるかも? 外人ウケを狙っているから、とりあえず外人にうけそうな顔を選んでいるのかな?
- ヤマネ
- なんてったって世界同時公開ですからね! ところで『愛人 ラ・マン』ってジャン=ジャック・アノーですよね。
- オガケン
- …他に何を撮ってましたっけ。
- BABA
- 『人類創世』とか?
- ヤマネ
- 『小熊物語』とか?
- オガケン
- …知りません…。あ、『薔薇の名前』の監督ぢゃないですか。…なんでそんな変な映画でおぼえているんですか!
- BABA
- 『人類創世』ってのは、なんかみんな原始人で「あーっ」とか「うーっ」とか言わないんだけど、原始人の言葉を監修したのが、『時計仕掛けのオレンジ』の原作のアンソニー・バージェスで…
(以下、『人類創世』についてえんえん話が続きますが、カット。あ!)
- BABA
- こら! 管理人! さっきからカットばっかりしやがって。せっかくまた調子が出てきたのに! いい加減にしろ!
- 管理人
- そんな〜。全部載せても誰も読みませんよ。
- BABA
- いいんだよ! 誰も読まなくって結構。
- ヤマネ
- そうですよ。管理人さんを呪っちゃいますよ。
- 管理人
- ひいっ!
- オガケン
- …洒落になってない…。
- 管理人
- もういい加減にしましょうよ。疲れてるんでしょ。最後にまとめてくださいよ。
- BABA
- とりあえず、どうでもいいから全部見ろってところだな。
- オガケン
- 『御法度』を見なきゃあ 2000 年は始まらない!
- ヤマネ
- 『御法度』最高! 見てからまた対談しましょう!
- 管理人
- …またやるんですか…。ガクッ。