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Movie Review 1999・12月03日(FRI.)

一般人が見るポリー・マグー

 オパール店主や、BABA さんに「デザイナーならこれは見とかなくっちゃ」と言われ、思わずチケットを買ってしまったのですがこれはもう理解不能な世界でした。映画館はなかなかの入りで、評判の映画ではあるようでしたが、劇場を出てくるときはみんなして僕と同じような困惑の顔をしていたように思えました。はっきりいって大衆受けする映画とは思えなかったので、この反応は当然かと。

 まず思ったのはそのストーリー性の難解さです。難解というかあれはストーリーとして成立するのでしょうか、どこかの小国の王子がポリーに一目ぼれして追いかける話と、テレビのディレクターがポリーの真実の姿をカメラに収めるべく奮闘する話がクロスオーバーしてるのですがこれがまっとうに進んでくれないからタチが悪い。王子の妄想の世界の話が途中に入ってきたりしてなんじゃこりゃってかんじです。あまりの怪しさに引いてしまいました。

 引くポイントは他にもありましたね、ポリーがディレクターの家に行き、家族や親族に迎えられるというシーンがあったのですがそこでポリーに向かって放たれるしょうもない駄洒落の数々。例:「ポリーは政治(ポリティック)にも詳しいのかい?」etc …まさに閉口。

 その日にオパールに行き店主や BABA さんとお話しをしたのですが、ぼくが引いていた部分はどうも笑いどころだったようです。店主は笑いたいのにみんな笑ってないのはなぜだろう? と言ってはりました。どうやら、なんでそんなことするねんっ! っていう視点で観るのが笑うためのコツのようです。たしかにそう考えると笑えるかもしれないなあ。

 背景がわかってないとかなり辛いです。予備知識や時代背景がわかっていれば、楽しめるのかもしれないですけど、普通の人がみてもほとんど理解できないと思いますね。オパールサイトや店主の話しである程度分かったつもりで行ってもこのありさまですから。

 なんか文章が愚痴っぽくなってしまいましたが、これが僕の正直な感想です。というか、こう思うのが一般人の意見でしょう、帰り際の若いお姉さんたちの顔がそれを物語っていました。オパールフリークな皆さんはやっぱりおもしろいと思ったのでしょうねえ。

 今度オパールで絶賛される映画があれば、それは心して観に行こうかと。はたして心から笑える日はくるのだろうか、う〜〜〜〜〜〜〜ん。

おいしん Original: 1999-Dec-03;

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