Movie Review 2002・5月14日(TUE.)
E. T.
(20周年アニバーサリー特別版)
公式サイト: http://et20.lycos.co.jp/
旧作の音響をグレードアップ、細かな編集を変更、未公開映像の追加、コチョコチョと CG も使って…とリニューアルして再公開、儲けのダメ押し、というのが最近の流行のようです。特にヒゲ監督の間で。
さて、常に一線で活躍するアメリカンヒゲ監督スピルバーグの代表作『E. T.』も、ちょこちょこ細かく変更して再公開。オリジナルを 20 年前に見た私は、「なんか、騒がれている割には面白くないなー。E. T. も着ぐるみ感丸出しだし」とヒネた感想をもったものですが(左様、私はヒネくれていたのです)、20 年を経て見直したところ、「なーんだ、やっぱり面白くないや。CG っぽくてどうも」との感想で、結局私はヒネくれたままだったのだ、と胸をなで下ろしたのでした。私、スピルバーグのくどい演出が苦手なようです。あ、『ジョーズ』『1941』『太陽の帝国』は好きなんですけど。
しかし! そんなことはどうでもよく、この『E. T.』は、自転車の圧倒的な素晴らしさを描いた作品だったのでした。少年たちが駆る自転車は、なんか日本のクワハラってメーカーの BMX だそうで、クライマックスのパトカーとのチェイスシーンは自転車の魅力が炸裂! 素晴らしいです。少年にとって自転車とは、空を飛ぶかのような、能力が拡大する感覚をもたらすものですが、『E. T.』は、それを見事に映像化した傑作なのではないでしょうか? どうでもいいですか。見たことない方にオススメ。
自転車登場シーン→☆☆☆、その他のシーン→☆、
平均して☆☆(☆= 20 点・★= 5 点)