京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Reviews > 02 > 1219
 Movie Review 2002・12月19日(THU.)

サッカー小僧

 若干 6 歳の天才サッカー少年が、ワールドカップ出場めざしてスウェーデン選抜選手として大活躍! ババーン! …クラクラするような素敵なお話ですね。で、宣伝文句では「『ロッタちゃん』の制作チームが手がけたスェーデンの国民的映画!」とあり、てっきり新作かと思いましたが、1974 年の旧作のリバイバル公開でございます。

「当時の代表監督エリクソンをはじめ、代表選手のほとんどが出演!」…と言われても、元来サッカーに詳しくない上、20 数年前のスウェーデンのスター選手たちとあっては手も足も出ない感じです。ベッカムとかイルハンとか出ておればいいのですけどね。よく知りませんが。それはともかく、もし私が 1970 年代のスウェーデンのサッカーファンであれば、ただでさえ面白いこの映画をもっと楽しめるのに! キーッ。かくなる上はぜひリメイクしていただきたいと思うのであります。

 監督・脚本・編集はボー・ヴィデルベルイ。え! ヴィデルベルイをご存じない? マイ・シューヴァル/ペール・ヴァールーの『唾棄すべき男』を見事に映画化した『刑事マルティン・ベック』(1976)の監督さんですよ。…って、普通知らん。『刑事マルティン・ベック』は、アメリカ製刑事物とはまた違った雰囲気の警察アクションで、バチグンのオススメですよー。

 そんなことはどうでもよくて、いかにも北欧的なグラフィックセンスの映像、プロコフィエフの音楽が使われたりして、ギャグもクスクスとおかしく、サッカー小僧=ヨハン・ベルイマンとか、みゃーみゃー鳴いてる子猫とか可愛いのでバチグンのオススメ。って、6 歳児にドリブルで抜かれてポテッとこけるサッカー選手のわざとらしさがいちばん可愛いのでした。

☆☆☆☆(☆= 20 点・★= 5 点)

BABA Original: 2002-Dec-19;

レビュー目次