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 Movie Review 2002・12月4日(WED.)

バースデイ・ガール

『完全犯罪クラブ』で善良な刑事を演じていたベン・チャップリンの堂々の主役作! イエーイ。って何を喜んでいるのかよくわかりませんが、さて、ロンドン郊外の田舎暮らし、真面目一徹のもてない君、銀行員ベン・チャップリン、インターネットのお見合いサイトでロシア娘をゲットー! ところが英語が全然通じない! しかし肌を重ねる内に、なんかいい感じになってきてベン・チャップリン幸せの絶頂です。ロシア娘を演じるのはニコール・キッドマン。さすが某映画で「夫婦にとっていちばん大事なのは、ファック!」と言うただけのことはありますねー。…ってよくわかりません。しかしチャップリン、幸せに浮かれていてはいけませんよ。キャストにヴァンサン・カッセルとマチュー・カソビッツの名前があるのを見逃してはなりません。予想どおりの展開を見せます。ババーン!

 で、私はてっきり、『ポイゾン』(アンジェリーナ・ジョリー主演)や『暗くなるまでこの恋を』(カトリーヌ・ドヌーヴ主演)みたいなラヴ・サスペンスな展開を予想したり、ベン・チャップリンがホントは連続殺人鬼で血みどろの惨劇が繰り広げられる展開を希望してしまったのですが、結局ノンビリムードのロマンチック・コメディ風に展開しますねん。ベン・チャップリンとニコール・キッドマンの組み合わせがなかなかよろしく、ヴァンサン・カッセルとマチュー・カソビッツもなかなかツボにはまった役柄で楽しんでしまいました。

「出会い系サイト」で知り合った女性が実は…というのはタイムリーな発端ですけど、それはどうでもよくなって、古典的な、男女が喧嘩しながらの逃避行ロードムーヴィーに落ち着いております。いや「出会い系サイト」なんて興味ないので(本当)、掘り下げてもらわなくても別に構わないんです。逆に、興味津々な方はさぞガッカリされることと存じますー。

 監督は、この作品が日本でのデヴューとなるジェズ・バターワースという人。よく知りませんが、アルフレッド・ヒッチコックにリスペクトしている感じでグー。たどたどしくロシア語をしゃべるニコール・キッドマンに爆笑しつつも、妙に可愛いのでオススメでーす。

☆☆☆(☆= 20 点・★= 5 点)

BABA Original: 2002-Dec-04;

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