FIFA非公認対談 予選1次リーグはこんな感じ!!
その4
この国で大丈夫なり
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F group
アルゼンチン |
イングランド |
ナイジェリア |
スウェーデン |
- ヤマネ
- ついにやってきました注目の F グループ(アルゼンチン、ナイジェリア、イングランド、スウェーデン)。どれだけこのグループが凄いのか、ちょっとみんなに教えてあげて下さい。そんなにすごいグループですか?
- ショウヘイ
- ほい来た! アルゼンチン対イングランドの因縁対決なんてファン垂涎の好カード。優勝候補のアルゼンチンとイングランドが激突するだけでも目が離せないグループですが、それにアフリカでも最も能力の高い選手が揃っているナイジェリア、北欧で最強のスウェーデン、どこが勝ち残っても、落ちた 2 カ国は日本よりも強いのです。それでもアルゼンチンが頭一つ抜けていると思うけど。現時点で世界最強です。
- ヤマネ
- 僕はフランスの方がほんの少し上じゃないかと思ってるんだけども。確かにアルゼンチンは戦力が充実している。それにアルゼンチンとイングランドは因縁深いので余計に面白い。フォークランド紛争で実際に戦ってもいるし、マラドーナの有名な神の手(手を使ってゴールを決めた)、5 人抜き(ワールドカップ史上最も有名なゴール)もあった。そして前回大会ではシメオネ(アルゼンチンの悪者)の挑発にのったベッカムの報復による退場など、兎に角仲がよろしい。
- ショウヘイ
- フーリガンといえばイングランドが有名ですが、アルゼンチンのも凶悪。世界の 2 トップであります。
- ヤマネ
- それにしてもこのグループどこもめしがまずそうな国ですねえ。
- ショウヘイ
- アルゼンチンで狂牛病騒ぎはどうなっているんだろう。なんでもステーキばかり食っているという話だが。
- ヤマネ
- 大会中に発病しないといいですね。アルゼンチンは豪華すぎる攻撃陣がうりで、中盤とディフェンスが完璧なフランスよりずっと前輪駆動なチームですね。フォワードはワントップだから、バティストゥータ(現ローマ。ちょいと強烈なシュートが売り)とクレスポ(シュートイメージが豊富でどんな形でも点が取れる)のどっちかが外されるわけだ。
- ショウヘイ
- バティはさすがに老いた。ということでクレスポをとりましょ。
- ヤマネ
- バティに較べるとカリスマ性が低いけど‥。バティの悲しそうな目がたまりません。長嶋と王のどっちを選ぶみたいな話ですな。その点阪神だとバース以外に迷う必要ないし気楽なもんです。きいてませんか。
- ショウヘイ
- 次にトップ下だが、ベロンがこれまたスーパーな選手です。ブラジルのリバウドは典型的トップ下だがベロンはあの高い位置でボランチをやっている。視野が広くて判断が異常に速い。ボディバランスも一級品。ようするに、中田タイプの頂点の選手です。他にもオルテガ、クラウディオ・ロペス(攻撃的サイドアタッカー)は観ていて本当に面白いと思う。
- ショウヘイ
- 我々にとってオルテガとの初めての出会いはガンダムの黒い三連星の一人(巨漢)でした。しかしアルゼンチン代表のオルテガはとてもかわいい奴です。前回大会でオランダ GK に「チビ!」と言われ、かわいい頭突きを喰らわして退場させられてしまう憎めない奴です。
- ヤマネ
- オルテガのドリブルの素早さには注目です。まるで「俺は直角」みたいな動きです。
- ショウヘイ
- DF もフランスより弱そうとはいえサムエル(ローマ)は素晴らしい。ベテランが多いレギュラーの中で安定感抜群の若手 DF 。セリエ A で中田と共にローマを優勝に導いた。とても 23 歳(中田の 1 コ下)には見えない風貌です。
- ヤマネ
- おっさん度でいうとフィーゴとサムエルがずば抜けてますね。ま、アルゼンチンはイヤになるほど強いということですね。強豪揃いだが予選で負けるとは思えないので買い。次にイングランドといえばベッカムとオーウェン。
- ショウヘイ
- はじめに言っておきますが、ベッカムは背番号 7 です。怪我してますが、本番には間に合うでしょう。さて、彼は精度の高いクロスボールが武器です。彼もようやく大人になりました。ダイアナ妃が亡くなって以降、英国の新聞で登場回数の最も多いのはベッカムだそうです。チャールズ皇太子はどうした。ワンダーボーイことオーウェンは驚異のスピードでゴールまで持っていく人です。いまだに子供扱い。
- ヤマネ
- MF のスコールズはいじめられっこの顔をしていますね。その辺りが注目ですか。
- ショウヘイ
- 確かにあの顔は typical ですね。彼にサッカーの才能がなければ確実にいじめられています。あれでいて攻撃的 MF としての能力が高いんです。ところで GK デビッド・シーマンが気になって目が離せません。以前に会ったことがあるような気がしてならない。
- ヤマネ
- 他にもジェラード(若手 MF)やリオ・ファーデナンド(若手 DF)など、伸び盛りの選手が多いイングランド。超一流の国ではないが、一流国には違いない。オーウェンが期待通りの働きをすれば上位進出もあり得ます。監督はスウェーデン人の名将エリクソン。自分の母国とはやりにくいだろうね。そのスウェーデンは実はかなりやるのでは?
- ショウヘイ
- 前々回アメリカ大会では 3 位でしたね。あの時はとてもサッカー選手に見えないブローリンに驚かされたものです。今回は間違えても奇跡は起こらないでしょう。
- ヤマネ
- ラーション(スコットランドリーグ得点王)やユングベリ(アーセナルの主力)なんかに注目。特にユングベリは巧いよー。稲本はとんでもないチームにいるのがわかる。
- ショウヘイ
- ナイジェリアは今回もだめな気がする。幾ら身体能力が高いといっても、勝つ気がなければ意味がない。ちょっと嫌なことがあるとすぐ投げ出してしまうのが彼らの悪いところだ。初戦アルゼンチン戦で嫌になるでしょう。
- ヤマネ
- ナイジェリアはいつも自国のサッカー協会とチーム、監督の関係がゴタゴタしてますね。給料未払いとか、選手のわがままとか。はっきりいって組織というものが存在してません。でも、テクニック、スピード、パワーは抜群。特に 10 番オコチャのプレーはいつみても惚れ惚れします。パスすることを考えてないです。
- ショウヘイ順位予想
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- アルゼンチン…といえばパンパでしたね
- イングランド…AfternoonTeaRoom で一息
- ナイジェリア…やる気なし
- スウェーデン…運なし
- ヤマネ順位予想
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- アルゼンチン…いつもヒール
- スウェーデン…漁夫の利
- イングランド…イギリスで参加すれば優勝候補
- ナイジェリア…ん、わかんない
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G group
- ヤマネ
- 今度は G 組(イタリア、エクアドル、クロアチア、メキシコ)。多分きますよイタリア。フランス、アルゼンチンの影に隠れてこっそり優勝するんじゃないかな。他国がうらやむ攻撃陣に世界最強のディフェンス陣。サイドと中盤の選手がもうちょっと強力だとフランスでも勝てませんが。戦力的に優勝出来る力はあるでしょう。優勝するかどうかは別として。
- ショウヘイ
- いや、また PK 戦に泣くでしょう(注:イタリアはワールドカップ 3 大会連続して PK 戦で負けている。よって成績としては引き分けになっている)。
- ヤマネ
- バッジオ(イタリアのスーパースター。過去 2 大会のエース)のリタイアの影響はどうかな。
- ショウヘイ
- 「精神的支柱として期待されていた」のは実は嘘で、結構若手に嫌われていたらしいよ。だから問題なし。
- ヤマネ
- バッジオがいなくてもトッティ(イタリアの新エース)いるしね。現在トッティはジダンに近い、世界でもトップクラスのファンタジーを持った選手と思うがどうか。
- ショウヘイ
- そうかな? …そうですね。今やイタリア代表のトップ下のポジションを不動のものにしている。イタリア国内では彼を成長させたの要因として紛れもなく我らが中田君の存在があったという意見が出ています。ルックスは良いが頭は悪いとバカにされているそうです。
- ヤマネ
- バカっぽさに凄みがある。イタリアにはトッティという絶対的なマジシャンがいるし、さらにフォワードには重戦車ビエリが存在する。他の国からみたら目もくらむような攻撃陣ですね。ビエリはストライカーとして完璧と思うが(顔も)。
- ショウヘイ
- 顔で言うならデルピエロ(イタリアで人気ナンバー 1 のフォワード)に敵わないが、最近のビエリの活躍には目を見張るものがある。前まではビエリのプレーを観て「単に強引なだけ」と思っていたが、最近ではボールを受けてからフィニッシュまで完璧な動きでもって突破するあの強引さを強引とは感じなくなってきた。ただ先日セリエ A の優勝を土壇場で逃した精神的ショックがあるとやばい。さっさとワールドカップモードに切り替えないと。
- ヤマネ
- イタリアはラテン系のわりに組織戦術重視のサッカーで、守備から入るガチガチのカウンター狙いで、勝つことより負けないことが重要とされています。今回もディフェンスは安定してそうです。唯一おっちょこちょいのカンナヴァーロ(パルマ中田の兄貴分)が心配ですが。
- ショウヘイ
- 「カンナバーロはいい奴」というのはよく耳にするが「悪い奴だ」というのは聞いたことがないですね。スポ魂マンガのような眉毛を見てもわかるように、かなり熱い人で、積極的に前へ飛び出し、墓穴を掘るのをよく見かける。1 対 1 には強いが背が低いので空中戦に弱い。いい奴なんだけど。眉毛に注目。
- ヤマネ
- 絶対いい人。森島みたい。さてエクアドルといえばカビエデス(ストライカー)の出来次第かな。中盤は結構しっかりしてるし、南米予選でもいいチームだという印象を受けてます。
- ショウヘイ
- カビエデス君か。ペルージャで中田と一緒にプレーしていたときは全く目立っていませんでした。本大会の頃には我々も存在を忘れていることでしょう。
- ヤマネ
- キトは赤道直下なのに温暖湿潤気候。格好いいなあ。
- ショウヘイ
- 標高が高いからペルーみたいなものでしょう。エクアドルの山岳地帯は外務省発表の危険度が 3 (渡航延期勧告)です。僕らがペルーに行ったときと同じですね。それより砂漠地帯の地下水路は「カナート」でしたっけ?
- ヤマネ
- うん。それにグアヤキル公園(イグアナが大量にいる町中の公園)はすごそうではないか。あんだけ近くまでいって行けなかったのが残念だ。
- ショウヘイ
- おいおい、ガラパゴス諸島に行かないでどうする。
- ヤマネ
- 前回 3 位のクロアチア。プロシネツキ(MF 。天才といわれて一度もそれを見せていない)はまだ頑張る天才君なのですか。
- ショウヘイ
- 実際に白眉だが僕はそれほど才能を感じない。彼はもうすぐ J リーグ(名古屋グランパス)でプレーするね。ピクシーみたく CM とか出演して人気者になるのかな? 楽しみー。それより黄金の左足をもつアサノビッチ(背番号 7 ね)が引退したのが残念。ユニフォームはかわいいが国はえげつなさそうだ。世界中いたるところで民族紛争が起こっている昨今ですが日本人には良く理解できないものがありますね。セルビア人とクロアチア人では何がどう違うというのだ。
- ショウヘイ
- 日本人は万世一系の民、一つの家族みたいな円満国家。
- ヤマネ
- ふーん。メキシコといえばブランコ(名物選手。股の間にボールを挟んで飛び上がるカエル飛びが有名)ですね。
- ショウヘイ
- まだ 28 歳だったとは。4 年前、既にベテランだと僕は思っていました。
- ショウヘイ
- そんなものがあればスペインに侵略されていない。メキシコ対エクアドルのマヤ・アステカ vs インカ文明対決は見物です。
- ショウヘイ
- なんで七五調なんだ。トウモロコシのにおいが苦手な人はオパールのタコライスをお試しあれ。ランチも始めました。
- ヤマネ
- このグループはイタリアが余裕でしょ。あとはダンゴ。
- ショウヘイ順位予想
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- イタリア…・ブーツの形の国
- クロアチア…左サイドのヤルニがやるに
- メキシコ…・ポスト・カンポスの不在が響く
- エクアドル…初出場の洗礼を受けよ
- ヤマネ順位予想
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- イタリア…対戦国に恵まれた
- メキシコ…日本の気候に順応
- クロアチア‥ボクシッチ見納め
- エクアドル‥多分ダメだ
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(ヤマネ×ショウヘイ)
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