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Text by 小川顕太郎
2006年04月13日(Thu)

桜・桜・桜
京都

 岡崎の琵琶湖疎水を十石船に乗つて周回する。これは数年前から始まつた企画で、川の上から岸辺の桜を眺めて楽しまう、といふ粋な趣向である。大人1000円。所要時間は約20分。低い橋の下を通るたびに、手動で屋根を下げるといふ技も楽しい十石船だが、感想はとにかく、寒い! …いや、これは別に十石船は関係ないのかもしれないけれど、今年は寒すぎるッてば! いつまでも。確かに、寒い中、それを痩せ我慢して桜を愛でるのは“粋”かもしれない。しかし、粋がッてんぢやねーよ、といふ気持ちがしないでもない。大体、なんで岸辺の人たちは船中の我々に手を振るのか。そして、船中の人たちは手を振り返すのか。手を振るな、手を振り返すな、寒い! そして桜は綺麗。といふのが感想でした。

 帰りにインクライン周辺を散策。ここらも、もの凄く桜が美しい。桜に誘はれて、奥の方まで行くと、「このまま行けば南禅寺に抜けられるよ」と、をじさんに教へられた山道まで来てしまつた。そのまま南禅寺にまで行つて、山門に昇り、「絶景かな、絶景かな」と唸つてみたい欲望に襲はれたけれど、寒さうなので止めました。

 夜は二条城の夜桜拝観。これもまた、何度来ても素晴らしい。トモコが、「毎年ここに来て、エネルギーをチャージしないと一年を乗り切れない」と言つてゐたけれど、確かにさうかもしれない。あまり寒くないのも不思議だ。城の中だからかな。吉野山中の桜の林の中にゐると、とても暖かい、といふ話を聞いた事があるけれど、さういつた事と関係あるのかもしれない。桜の精。

億年も須臾の香ぞ桜花

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