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Text by 小川顕太郎
2006年03月30日(Thu)

よし、やるぞ
etc

 実を言ふと来る4月2日の日曜日は、ヤマネくんの結婚式なのだ。ババーン! しかも、披露宴はカフェオパールのあるKUS河原町ビルの真向かひ、ロイヤルホテルにて行ふ、といふではないか! ドドーン! …これは、やるしかないな。

 何をやるのか。もちろん、そんなもの決まつてゐるぢやないか。垂れ幕を垂らすんだよ、垂れ幕を。「ヤマネくん結婚おめでたうー!」とか、何とか。本人が恥づかしくなるやうなやつ。オパールの窓からダラーンと。何でも披露宴の部屋は、河原町側だといふから、バッチリ見えるぢやないか。ふふふ、燃えてきた。課外活動だよ、課外活動。

 そこで、本日木曜日はオパール定休日なので、私、ショウヘイくん、テラリーの男子3人が集まり、垂れ幕制作に精を出した、といふ訳なのであつた。さう、手作りなのだ。そちらの方が、ヤマネくんに我々の“愛”がよく伝はるだらうから…て、いふか、注文すると軽く7〜8万円掛かつてしまふから、といふのが本当のところなのですが。

 何で作るか、といふので散々悩んだ。あまりお金をかけずに、それなりのものを、となるとねェ。ま、とりあへず“紙”だらうが、紙だけだと、風に煽られてちやんと垂れてくれないだらう。かと言つて、下手に錘をつけると、危険だ。下にはたくさんの人が歩いてゐる。うーむ。…で、結局、商品を包むプチプチ、あれを3枚重ねて太くし、その上から紙を貼ることにした。しかし、これの制作がまた大変で! 何時間も掛かつて、なんとか雛形だけ完成。試しに外に垂らしてみることにした。

 …あらら〜、強風に煽られて全然ダメだわ。下手すれば飛んでいく。これは改良が必要だな。とはいへ、今日はもう3月の終はりだといふのに、何故かの雪。ていふか、吹雪。いくらなんでも結婚式当日はこんな事はないだらう。いや、さう信じたい。にしても、やはり改良が必要だ。ううん、明日と明後日、仕事が終はつた後に居残つて、やるか。…

 私は雪まみれになりながら、煽られ続ける垂れ幕を眺めてゐたのでした。

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