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Text by 小川顕太郎
2006年03月19日(Sun)

ジャッカス・ザ・ムービー(日本特別版)
映画

 DVDで『ジャッカス・ザ・ムービー(日本特別版)』を観る。これは、出演者(ジャッカスのメンバー?)がひたすらにバカな事をする、といふMTVの人気番組の映画化。タランティーノが大ファンで、故に『キル・ビル』の内容がジャッカス風に変はつてしまつた、などと数年前から話題になつてゐた代物ではあるのだが、さて。まー、確かに大バカである。且つ下劣でもある。が、面白いかと言はれれば、うーん、まーまー、かな? てな感じ。正直なところ。いや、そりゃ、何カ所かでは笑つたし、ここまでバカな事をするのは凄いとは思ふけれど、それ以上に、全く面白くないものも多いし、むしろ不快になるものも結構ある。

 例へば、レンタカーを借りて、それを無茶苦茶にして返す、とか、便器屋さんに行つて、商品のトイレに本当に糞をする、とか。こんなん、面白いか? …いや、分かる、分かるんだよかういふのが面白い、といふ感覚。中産階級の白人のクソガキの感覚。ま、パンク、とか言ひたい訳だろ、本人たちは。でもねー、こんなの要するに、自分たちは守られてゐる、特権階級である、といふ甘ッたれた無意識の産物ではないか。マスコミ(テレビ)といふ権力に属する人間が、素人の庶民(商売をしてゐる人たち)を嬲つて、それがそんなに面白いか? 要は弱い者イジメだらう? 確かに弱い者イジメは楽しい、といふ、下劣な一面を人間は持つてゐる。それは否定しないし、私にもあるだらうが、それをテレビで放送して、みんなで笑ふとなると、それはどうかと思ふのだけれど。

 ひとつ分かつた事は、こんな番組を喜んでみてゐるアメリカ人は本当にバカで下劣である、といふこと。そりゃ、正義の味方面してイラクに侵略戦争仕掛けるよ。

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