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　う〜む、これは、…見事だ。ライムスターはこれで6作目。日本のヒップホップグループの中ではもうベテラン組だ。一般的に、ライムスターは2作目『EGOTOPIA』、3作目『リスペクト』あたりが最高傑作と言はれ、実際私もさう思ふし、この2作は日本のヒップホップ史上に残る程の傑作でもあるのだけれど、だからと言つて、それ以降の作品がつまらなくなつたといふ訳ではない。

　むしろ着実に職人的熟練度を増してきてゐて、洗練も重ね、今作はその結晶のやうな作品なのである。タイトなトラック、スキルフルなラップ、そして怒り、哀愁、ユーモア、喜び、愛情、全てを余すところなく表現したライム。ここまで珠玉のやうな作品を、日本のヒップホップが産み出すやうになるなんて、10年前には思ひもしなかつた。ちなみに私はライムスターと同年代。この作品を聴くと、ま、負けてられへん！　といふ想ひがヒシヒシと湧いてくるのでした。

　とにかく、なにかCDが聴きたいけれど何にしようかなー、と悩んでゐる人がゐたら、迷はずこれを買へ！　と、進言いたします。

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• CD『HEAT ISLAND』
• CD『EGOTOPIA』
• CD『リスペクト』

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