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Text by 小川顕太郎
2006年01月09日(Mon)

ソウル・ヒップホップ
音楽

 ここ1週間ほど何故かUKものばかり聴いてゐる。きつかけはミス・ダイナマイトのセカンド『Judgement Days』だ。これはもう少し前に購入したのだが、これがなかなかに良くて。USものにはないダークさとロック的なトンガリ具合が、少々イナタい中で絶妙にブレンドしてゐる。普段はUSのR & B/ヒップホップばかり聴いてゐるので、妙に耳に新鮮なのである。

 で、ミス・ダイナマイトのファースト『A LITTLE DEEPER』が欲しいなー、と思つて過日、中古レコード屋を廻つたのだが、そこで見事に目的の物をゲット。ついでに、些か古いが、ミスティークのセカンドやリサ・マフィアのファーストなど、UKの女性歌手のアルバムも購入したといふ訳である。また、これらがみんな良くて。まづミス・ダイナマイト『A LITTLE DEEPER』。これは傑作、と言つていいのではないだらうか。アルバムの佇まひが、他と一線を画してゐる。いや、私は今のUKソウルに疎いので、このアルバムがUKソウルの中でどういふ位置づけにあるのかイマイチ分からないのですが?多分重要な位置を占めてゐると思はれます。

 次にミスティークとリサ・マフィアだが、彼女らはどちらもソー・ソリッド・クルー関係。クラブミュージックとの融合が、USものにはない特色で、これでも昔はチョロッとUKのクラブを廻つた身として、なかなかに気持ちがよろしい。それにUKブラックならではのラガ風味とチンピラ感が効いてゐて、GOOD! さらに、2枚ともCDエキストラとしてPVが入つてゐるのだが、それらも良い。要するに可愛い。これは重要なことだからね。…てな具合に勝手に自らの中にUKブームを起こしてゐたら、隣ではトモコがNyrといふフランスを拠点にUKでも活躍してゐるR & Bシンガーの作品を聴きまくつてゐて、ついでながらフロエトリーといふUK女性デュオの作品をもよく聴いてゐる事に卒然と思ひ当たつて、いつのまにか我が家がUKブームに! と、驚いたのでした。

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