京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Diary >

Blog Navi

Text by 小川顕太郎
2005年12月15日(Thu)

夜の温室
京都

 京都府立植物園が、観覧温室夜間開演 & イルミネーションといふのをやつてゐるので、トモコと二人で出掛けてみた。地下鉄の北山駅で下車。普段ならそこからシュッと植物園には入れるのだが、夜は北山駅そばの門が閉まつてゐて、正門に廻れとのことだつたので、グルリと植物園の周りを歩く。結構遠い。のみならず、鴨川沿ひを下がつていくのだけれど、道が真ッ暗。こんなんで本当に夜間にやつてゐるのかいな、とか、これでは来たい人も来にくいのでは、などと考へながら正門に辿り着き、ひとり200円払つて入園した。

 門から温室までの間に、イルミネーションが飾つてある。ま、トナカイとか、ツリーとか、謎の三角錐とか、そのやうなもの。なかなか頑張つてゐるな、といふ印象。それより途中に、彫刻のやうなものがあつて、そこに未来くんが描いてあつたのに興をそそられた。

 温室に入る。職員の人たちが妙にフレンドリーでをかしい。いかにも“植物大好き! ”といつた方々が、植物のために人間たちにも愛嬌を振りまくよ、といつた感じプンプンなのである。頑張つてゐるな、といふ印象。温室の中は、ムッとしてゐる。むろん、温度のこともあるが、それより植物のいきれがムンムンなのだ。生々しい。冬といふ事もあるのか、あまり花はなく、ほぼ緑色の世界。私のやうな植物オンチにはいまひとつ違ひが分からない植物の群れ群れがゴシャッとある。それでもアホほど大きい葉つぱとか、サボテンとか、食虫植物とか、ラフレシアとか、楽しめるポイントは多々あり。ただ、温室内にズウッと流れてゐるファンシーな音楽は勘弁して欲しかつた。サボテンの部屋ではマカロニウエスタン風の音楽を流すとか、さういふ工夫が欲しかつたところ。あと、簡単な解説ペーパーみたいなものがあれば嬉しかつたのだけれど、望みすぎか? “夜の温室”といふのは、なかなかロマンチックな場所なので、いま少しの工夫でかなりのものになると思はれます。頑張つてほしいものです。

 期間は12月9〜18日まで、17時半〜20時。この日記がアップされる頃にはちやうど終はつてしまつてゐるけれど、来年もやるかもしれないので、興味のある方は来年にでも是非。

Comments

コメントしてください




保存しますか?

※迷惑コメント防止のため、日本語全角の句読点(、。)を加えてください。お手数をおかけします。

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.cafeopal.com/mt/mt-tb.cgi/545

Trackbacks(このページを参照しているページ)