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Text by 小川顕太郎
2005年08月01日(Mon)

宇宙戦争
映画

 TOHOシネマズ二条に『宇宙戦争』(スティーブン・スピルバーグ監督)を観に行く。さて、私はTOHOシネマズ二条は初体験である。家のそばにあるので、完成したら行き浸りだ! などと言つてゐたが、案の定全く行つてゐないのが、これまたある意味予想通りで我ながらをかしい。で、映画の日でもある事だし、そろそろ様子を観に行くか、となつた訳だが、TOHOシネマズ二条で観るとなれば、それはやはり『宇宙戦争』だらう。TOHOシネマズ二条は、とにかく音が大きいらしい。ババさんによると、隣のシアターの音まで聞こえてくるさうだが、他の人々の証言でも、『宇宙戦争』を観るならTOHOシネマズ二条で! 臨場感が違ふ! 他の映画館でも観たが全然違ふ映画のやうだつた! などと吹き込まれてゐたので、心して乗り込んだのである。

 私が観たのは、9番シアターといふ所。ここは、残念ながらスクリーンが小さい。よつて、確かに音はある程度大きかつたが、それほどの臨場感はなかつたやうに思ふ。観に来るのが遅かつたので、仕方がないとはいへ、やはり残念であつた。映画の方は、まァまァ面白いかな、といつた感じ。宇宙人が攻めて来てテンヤワンヤ、といふ映画だが、よくある(?)SF映画のやうに宇宙人との闘ひを中心に描く、といふ事はなく、逃げ回る一般人の視点で描いてゐる。戦争のやうな異常事態が突発した時、人々はどのやうにそれを認識するのか、それにどのやうに対応するのか、逃げる過程でどのやうな醜態をさらすのか、そんな中で自分を守るとは? 家族を守るとは? などが、なかなかリアルに描かれる。だから、宇宙人とかは割とどうでも良くて、戦争パニック映画、といつた感じ。現在も実質的に戦時下にある(?)アメリカ国民にとつては、かなりリアルに響くのではないだらうか。て、いふか、911を除いて未だ自国を攻められたことのないアメリカにとつては、来るべき悪夢のシュミレーションか。なんにせよ、随所に甘い所はあるが、タイムリーな反戦映画とも言へるでせう。

 トム・クルーズはなかなかの好演。最近はローレン・バコールにボロカスに叩かれてゐるトム・クルーズだが、そして確かにバコールの言ふ通りの大根演技ではあるのだが、何故か好感度は大だ。さむいダメ親父振りがあまりにまんまハマッてゐるからかな?

 にしても、あまり特撮映画を観ない私にとつては、たまにかういふ映画を観ると、その特撮技術の進展振りに驚くばかり。一番最近観た特撮映画ッて、多分『カンフーハッスル』だしなァ。なんか、凄いことになつてゐますねー。(それを考へれば、特撮を(あまり?)使はずに似たやうな話をとつたシャマラン監督ッて、なかなか凄いですね。え? むろん『サイン』の事ですよ。似てゐる、と思ふんだけど…)

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