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Text by 小川顕太郎
2005年07月30日(Sat)

フィットネス
フィットネス

 ユキエさんがフィットネスクラブに入ることになつた。先日ユキエさんは、ビジター扱ひで試しにフィットネスクラブを体験してみたのだが、その時に計つた血圧が予想を遙かに上回つて高かつたこと、ウォーキングマシーンをやつてみたら10分ほどで信じられない量の汗が突如として噴き出して驚いたこと、が、入会の切つ掛けとなつたやうである。

 とにかく我々は、普通に生活してゐるだけでは運動不足になりがちである。歳をとると、その事を痛感させられる。糖尿病や痛風などのハッキリした病気にはならなくても、なんとなく怠い、無気力、軽い鬱状態、などのマイナス状態は頻々と起こるやうになつてくる。しかし! そんな事ではいけない。人生の闘ひはまだまだ続くのだ。気力・体力ともに充実してゐなくて、どうして敵とよく戦へやうか。さらに言へば、身体の鍛錬は脳の鍛錬にも繋がるといふ。智・身・意の三位一体を鍛へて、人生の闘ひに勝ち抜くのだ!

「はい! 必ずテラリーを倒します!」

 う〜む、ユキエさんの目標は打倒テラリーか。

 オイシン来店。もちろん、オイシンもフィットネスクラブに通ひ始めてゐる。初日、オイシンはそこで体力測定をしたらしいのだが、なんと! 心肺機能が49.8歳、といふ結果が出てしまつたといふではないか。ちなみにオイシンはまだ20代後半。が、外見は40代に見えない事もない。外見も中身(心肺機能)も40代なら、もうオイシンは身分証明書偽造で捕まるしかない。さすがにそれはヤバいと、オイシンは週三回はフィットネスクラブに通ひ、残りの日はマラソンをするといふ日々を続けたところ、先日の検査ではどうにか心肺機能は20代にまで戻つたさうである。良かつたな、オイシン。これでオイシンも戦へる状態になりつつある訳だ。

「ええ。よーし、テラリー倒すか!」

 むむむー、みんなテラリーを倒すのが目標だつたのか。

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