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Text by 小川顕太郎
2005年07月08日(Fri)

ラスト・オブ・ソウルサバイバーズ
音楽

 本日はソウルサバイバーズの最終回である。振り返ればあれは1999年の8月13日。キタアキくんがわざわざ京都までDJをしに来るといふのでクラブイーストまで駆けつけたのだが、それがたまたま「ソウルサバイバーズ」の記念すべき第一回であつたのだ。その時は、クラタニくんもイチモトくんも知らなかつた(ヒラノさんはお顔だけは存じ上げてゐました。ブーツィーズレコード店主なので)。あれから約6年。色々なことがあつた。色々な事が有りすぎて、何があつたのやらサッパリ思ひ出せない。特に、一時期あつたあの熱気と興奮。ここから世界の変革が始まる、ここで飛べ(踊れ)! ババーン!! てな風なあの熱狂は、果たしてあれは本当にあつたのだらうか? と、その存在を疑ふまでに記憶の彼方に去つてゐる。ここ2年ほどは特に、ね。

 それが! 今日は戻つてきてゐたのだ。汗と熱気で、揺らぎ・歪む空間。ソウルサバイバーズの最終回だといふ事で、わざわざレコードを持つてかけつけて素晴らしい曲とダンスを披露してくれたスマスくん、イズミくん、イワブチくん、の存在も大きい。やはり彼らがゐると華やかさが違ふ。そしてダンサーたち。イベント終了時間の朝の5時に向かつて、高き山に駆け上るがごとく、怒濤のやうに盛り上がり続けたのであつた。

 私も一応DJをした。が、それは、ま、置いておいて、私の後にイブキくん、ヒラノさん、そして、最後の DJはもちろんイチモトくん。ビル・ブランドンなど、自らのフェイバリット・ナンバーも挿入しつつ、ラストはみんなの盛り上がる曲で、しめ。“Because of you” “I'll always love you” “Don't take away the music”。素晴らしい。イチモトくんの「ボクはいい歳なので泣きません」といふ言葉とともに、ソウルサバイバーズは恙なく終了、6年間の活動にピリオドを打つたのである。……が、ところが…。フロアの電気もつき、コラージュはすつかり終了体制に入つたのに、みんな一歩もそこを動かない。去りがたい余情が纏綿と辺りを支配してゐる。ここで、初代ソウルサバイバーズ・リーダー、クラタニくんの登場。イチモトくんの肩を抱き寄せ、耳元でなにかを囁き続けながらDJブースへと誘ふ。そして…「ウゥーウゥーギェー、ビマスィダーリーン〜」と、フロアに鳴り響くジミー・ソウル・クラークの声。すかさずイズミくんがマイクをとり、「みなさん! ソウルサバイバーズはまだ終はりません! しばしのお付き合ひを!」と叫んでマイクを放り投げ、フロアへと滑り出てクルクルクル! とスピンをきめた。それが合図であつたかのやうに演奏が始まり、「スィダーリン! スィダーリン!」の大合唱。フロアは各所でドッカンドッカンと爆発を始め、熱気で視界が霞む中、泣き笑ひのやうな表情のイチモトくんが…。

 この6年間に一度でもソウルサバイバーズに足を運んでくれたみなさん、蔭からエールを送つてくれたみなさん、ソウルサバイバーズの準構成員として、私から御礼を申し上げます。どうもありがたうございました!

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