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Text by 小川顕太郎
2005年07月01日(Fri)

ダーツをやってみて
バトル

 ババさん来店。「いやー、昨日のダーツは面白かつたですね。ダーツといへばもつとストイックな競技かと思つてゐたんですが、ヒュン! ヒュン! ビヨン、ビヨン、ビヨン、ドッガーン!!! と、メチャメチャお調子でしたね。ダーツがあんなものだつたとは。」

 確かに、ババさんが最高得点を出した時に、画面が爆発してゐましたよねー。ビックリしました。

「それにしても、ダーツは集中力…といふよりは、相性、といふ感じですね。相手によつて、点数がかなり変はるでせう」

 さうなんですよ。ユキエさんなんか、ほぼ300点台でほとんどの人に勝つてゐるんですが、私なんか400点台でみな負けてゐますから。トホホ。ま、そこが面白いんですけどー。それより、腕痛くないですか?

「いや、別に」

 さうですか。私は昨日の試合前の練習の段階から痛くて痛くて。試合中は暗涙にむせびながらダーツを投げてゐましたよ。

「投げ方が悪いんぢやないですか?」

 さうでせうねェ。みんな楽しさうに投げてゐるので、一寸悔しかつたです。

「なんにせよ、やつたことのない事をやるのは面白いですね。」

 さうなんですよ! 「現存在」としての自分の中に常に新しい「存在」の意味を開示しやうとする、これぞ実存的な生き方なんです。我々はダーツ投げとして、ボウラーとして、ジェンガーとして、戦士として、常に自分の中に新しい「存在」の意味を開示し続けてゐるんです。故に、オパールバトル大会は我々全てを「頽落」から救ふ場なんですよ! うん。

「大丈夫ですか?」

 …すいません、腕だけじゃなくて頭も痛くなつてきました。

「とりあへず、またやりませう、といふことで。」

 はい。次回はフォームの改善に努めます。

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