ダーツをやってみて
[バトル]
ババさん来店。「いやー、昨日のダーツは面白かつたですね。ダーツといへばもつとストイックな競技かと思つてゐたんですが、ヒュン! ヒュン! ビヨン、ビヨン、ビヨン、ドッガーン!!! と、メチャメチャお調子でしたね。ダーツがあんなものだつたとは。」
確かに、ババさんが最高得点を出した時に、画面が爆発してゐましたよねー。ビックリしました。
「それにしても、ダーツは集中力…といふよりは、相性、といふ感じですね。相手によつて、点数がかなり変はるでせう」
さうなんですよ。ユキエさんなんか、ほぼ300点台でほとんどの人に勝つてゐるんですが、私なんか400点台でみな負けてゐますから。トホホ。ま、そこが面白いんですけどー。それより、腕痛くないですか?
「いや、別に」
さうですか。私は昨日の試合前の練習の段階から痛くて痛くて。試合中は暗涙にむせびながらダーツを投げてゐましたよ。
「投げ方が悪いんぢやないですか?」
さうでせうねェ。みんな楽しさうに投げてゐるので、一寸悔しかつたです。
「なんにせよ、やつたことのない事をやるのは面白いですね。」
さうなんですよ! 「現存在」としての自分の中に常に新しい「存在」の意味を開示しやうとする、これぞ実存的な生き方なんです。我々はダーツ投げとして、ボウラーとして、ジェンガーとして、戦士として、常に自分の中に新しい「存在」の意味を開示し続けてゐるんです。故に、オパールバトル大会は我々全てを「頽落」から救ふ場なんですよ! うん。
「大丈夫ですか?」
…すいません、腕だけじゃなくて頭も痛くなつてきました。
「とりあへず、またやりませう、といふことで。」
はい。次回はフォームの改善に努めます。
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