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 Diary 1999・11月22日(MON.)

貢ぎ物合戦

 店に行くとタケチさんがエリさんに何やら怒られて小さくなっている。どうやらタケチさんが私にエリさんの事を「木屋町系」と言ったのがばれたらしく、「私は木屋町系じゃない!」と怒られていたらしいのだ。確かにタケチさんは言葉の使い方に軽率な所があって、「木屋町系」という言葉が京都の人達にどのようなイメージを呼び起こすかという事がよく分からないまま使っている所がある。

 タケチさんは自分のサイト「デザインカフェ」は、オパールのサイトみたいな「挑発的」なかんじではなく、八方美人的にみんなと仲良くやっていきたいと言っていたが、実はそういうのも結構大変だと思うぞ。人はどんな言葉に反応するか分からないからね。心得としては、常に想像力を働かせて他人がどう思うかを考えることと、自分なりの考えをはっきりさせておく事でしょう。そうすれば例えば今回でも「いや、僕の考える木屋町系とはこれこれこういうことで別に悪い意味ではない」とか説明できて、一方的に怒られて小さくなることなく、生産的な会話ができたかもしれない。

 なんにせよエリさんにはっきり言って貰えてよかったねタケチさん。「エリさんはデザイナーとして自分よりずっと上で、デザイナーとして勉強になることばかり」とタケチさんは言っていたが、人間としても勉強になることばかりですな。

 そういえばエリさんがお菓子を持ってきてくれた。なんでも先日勝手にタケチさんをオパールに送りこんだ(押しつけた?)からというのだが、別にそこまで気を使っていただかなくても。でも有り難いです。ありがとうございます。先日のタカハシマキさんのシュークリームといい、最近はお土産が多くて嬉しい…はっ! これはもしかして貢ぎ物? そういえば今度の水曜日にはオイシンが秋刀魚を持ってくると言っていたなあ。秋刀魚なんてモロ貢ぎ物って感じだ。これはどういうことなのか。私に風呂にはいるなと言うことか。確かに私も最近では髪も髭もかなり伸びてきてそれなりの風貌になってきてはいるが、みんな実は私にシャクティーパッドをしてほしいのではないだろうか。

 そうか、前に日記で「菩提樹の下で悟達を得た」と書いたのでみんな分かってしまったのだな。しかたない、私は悟りを得たばかりのゴータマ・ブッダのようにしばらくはこの悟りの境地を独り占めしておきたかったのだが、衆生済度にのりだしますか。では明日からオパール特製ソーマブレンドコーヒーを一杯 500 万円で販売します。ご希望の方は店主まで。

小川顕太郎 Original:2000-Nov-24;