第21回 日本篆刻展
大阪市立美術館に「第21回 日本篆刻展」を観に行く。これは日本篆刻家協会主催による公募展で、昨年「会員推薦賞」を貰ひ会員になつた私も当然のごとく出品してゐて、今年はなんと秀作賞をいただいてしまつた! …て、ま、これはそれほど大した事ではなく、先生の言ふ通りキチンとやつてゐれば貰へる訳で、別に騒ぐほどの事はないのだが、それでもやはりなんとなく嬉しくて、会場に入れば真ッ先に自分の作品を探して見に行つた。…あ、あつた。……ううーむ、これは、なァ。今年はもつと頑張らう、と強く思ひました。
それはともかく、他の人たちの作品、特に上の人たちの作品を見るのは楽しかつた。色々と思ふところもあり、てな感じで。個人的には、中国人作家による招待作品にかなり心を動かされる。このアバンギャルドさはなんだ! なんかとんでもない印を彫つてゐる。しかしその中にも古典の教養がしつかり息づいてゐる、やうな気がして、嘆息する。カッコよすぎるよなー。
14時半から場所を変へて、授賞式。今回の特徴は、梅先生の挨拶が長かつたこと。最近の中国における反日暴動、それに関して日中両国の関係がギクシャクしてゐること、に関して喋つてゐるうちに熱が籠もつてきて、脱線につぐ脱線、小泉政権の批判をしたりと、かなり興味深かつたのだが、なにせ私はほぼ徹夜の状態でやつてきてゐるので、眠くて眠くて地獄のやうであつた。途切れ途切れの意識の中で、山鹿素行のことなどをボンヤリ考へる…。
この後、さらに中国総領事館の人が挨拶をして、これもまた長い! 「中国の人民がデモをしてゐるといふこと、これは人民の意識が向上した、といふ風にお考へ下さい。でも、破壊行為はいけません。いま中国政府は一所懸命犯罪行為の取り締まりをやつてをります。中国と日本は仲良くすべきだ! といふキャンペーンもやつてをります! 若者への教育が一寸良くなかつた。だから今、日中友好の必要性を若者たちにも教へてをります。だからみなさんも…」てな具合で、ま、大変ですなー、と同情しつつも、私は大変疲れました。
一度家に帰つて仮眠をとつてからオパールへ。そこではハッサクさんとフクイくんのジェンガ対決が行はれてゐた。塔の高さから推測するに、試合開始後20分くらゐかな?
「いや、もう1時間以上もやつてゐるんですよ」
なにー! どんだけ慎重なんや君らは。マツヤマさんも横で、ジンをガンガン呷りながら、「もう、早くきめちやいなよ」とぼやいてゐる。他にもババさん、ハッシー、ウメドンらが、カウンターで観戦。勝手に解説をしたりして、盛り上がつてゐる。結果。ハッサクさんの勝ち。おめでたうございます。2回戦頑張つて下さい。次は強敵ですよ。
ちなみに夕方にオイシン VS ヤマネくんが行はれ、当然のごとくオイシンの負け。ヤマネくんの次の相手は…ハッシーか。
「キシシシシ! どうしませう、キシシシシ!」
なんにせよ、ジェンガ対決、そろそろ佳境、かな?
小川顕太郎 Original: 2005-May-26;