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 Diary 2005年6月15日(Wed.)

選句

 明日は“俳句チェンバー”である。お互ひ俳句を詠み合ひ、俳句について語り合ひ、もつて日本の魂(こころ)に想ひを致さう、といふ集まりで、各自が自作の句と古今の名句から選んだ俳句を合はせて5句、選んでいく事になつてゐる。私は3句作つて中から1句を選び、残りの4句は全て他人の句から選ぶことにした。山口誓子、飯田蛇笏、川端茅舎、金子兜太の句をそれぞれ1句づつ。うーん、こんなもんでいいかな? やつぱ西東三鬼を入れやうかな? としばし頭を悩ましながらフッと横を見ると、ポー社長も熱心に選句をしてゐた。むむむ、気になる。あのー、どのやうな句を選んでをられるのでせうか。

「これ」と、3句ほど見せてくれた。それを以下に書く。

 けんぽー二十一条を吹く野の花のぽー   加藤郁乎

 ライターの火のポポポポと滝涸るる   秋元不死男

 枇杷の子のぽぽぽとともるほの曇り    平井照敏

 うーむ、分かりやすいといふか、何といふか。

 さて、明日はどうなるのでせうか。

小川顕太郎 Original: 2005-Jun-19;