Diary 2005年7月23日(Sat.)
人の名前
ウエナカさん & カツヤマ来店。この二人はとても仲がよい。二人で何時間でも、楽しさうに笑ひあひながら喋りあつてゐる。一体どのやうな会話をしてゐるのだらうか。耳を傾けてみた。
「ボクは首相の思ひ出といへば、大平総理が急死したぐらゐまで遡れるんですけど、ウエナカさんはどうですか?」
「私は…やはり角栄かなァ」
「あ、そんなに遡れますか。やはりロッキード事件とか、さういふのですか」
「さうやねェ、当時かなり騒がれてゐたし。…で、ロッキード社副社長のコーチャン氏ッて、ゐたでせう。あれ、“コーチャン”ッて、どこの国の人間やねん、日本人か? なんで本名を言はないんやろ、て、思つてた、子どもやつたし」
「あー、分かる、分かる。ボクも子どもの頃、近所にある“マーチャンダイジングビル”の“マーチャン”ッて誰やねん、て思つてた」
「それから、これも子どもの頃、近所に外人が住んでゐて、凄くイヤな奴でみんなで嫌つてゐたんだけど、そいつ、“ジョナサン”ッて呼ばれてゐて。で、なんであんなイヤな奴を“さん附け”で呼ばなあかんねん! て思つてた」
「アッハッハ!」
「あと、七五三も、人の名前かなー、て思つてた」
「いや、それはウソや! だつて、七五三ッて数字で書いてあるやん、“三”ッて」
「でも、まだ幼い時の話しやし」
「そんな事いふのなら、ボクもホントーに幼い頃、“富士山”ッて、人の名前かなーッて思つてたよ。当時、朝日新聞で“フジ三太郎”ッていふマンガがやつてゐて、それがよけい混乱に拍車をかけたな」
…と、まァ、こんな感じ。楽しさうですね。
ちなみに本日、ウエナカさんはカズ16をジェンガエクストリームで破りました。
小川顕太郎 Original: 2005-Jul-27;