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 Diary 2005年7月3日(Sun.)

110

 マツヤマさん & サコさん来店。昨日の夜中、マツヤマさんらの住んでゐるマンションにバイクで男が乗りつけ、大声で暴れ回つてゐたといふ。最終的に、男は玄関のところのガラスを破壊して帰つていつたさうだが、かなり恐かつたさうだ。

「幽霊が出た時より恐かつたですよ」

 そりゃ、さうです。やはり人間が恐いですよね。

「ボクなら速攻、110しますけどね」と、コータローくん。

「前も家で寝てゐる時に、夜中でしたけど、女の人の悲鳴がすぐ家の外で聞こえたんです。それですぐに110したら、『とりあへず君が現場に行つてみて』とか言はれたんですよ! そんな、凶器を持つた危ない連中がウヨウヨしてゐたらどうすんねん! とか思ひましたけど、ま、行きましたけどね。行かなしゃーないでせう。で、行つたらもう誰もゐなかつたんですけど、しばらくして警察が来て、近所を聞き込みしたところ、どうも痴漢のやうでした。」

 ふーむ、やはり警察は活用すべきかな。でも、警察ッて、鬱陶しいでせう? こちらは協力者なのに妙に高圧的だつたり、事情を聞くとか言つて、いつまでも拘束されたり。こつちは眠いッつーねん!

「うーん、ま、その時はそんなことなかつたですけどね」

 さうですか。しかし考へてみれば、110ッて、した事がないなァ。どんな感じなの?

「どんな感じッて…、別に普通ですよ。『モチモチー、コハイオニーサンタチガアバレテルンデスケドー』とか言つてかければいいんです」

 なるほど。幼児を装つてかければいいんだな。

「違ひますよ! 今のは冗談ぢやないですか! 普通にかけて下さい。でないと、怒られますよ!」

 怒られるのか。やはり、警察はイヤだなァ。

小川顕太郎 Original: 2005-Jul-7;