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 Diary 2005年4月17日(Sun.)

大西巨人朗読会

 可能涼介来店。可能は昨日東京の文壇バー「風花」にて行はれた「大西巨人朗読会」に行つてきたのだ。大西巨人が東京に出てくること自体珍しいみたいなので、少し前から話題にはなつてゐた。で、様子をきいてみる。

「いやー、さすがにみなさん、色々と集まつてゐましたよ。阿部(和重)さんも、中原(昌也)くんと一緒に来てゐたし。荒井(晴彦)さんも澤井信一郎と一緒に来て、『神聖喜劇』の映画化についてなんやかんや言つてゐたんだけれど、もしかしたら本当に実現するかもしれないぞ、映画化。なぜなら、お金を出す、といふ人が出てきたから。さて、誰でせう?」

 それは…お前もよく知つてゐる人?

「凄くよく知つてゐるよ」

 ぢやあ、康芳夫。

「あたり! よく分かつたねー!」

 分かるよ、そりゃ。

「どうやら康さん、昔から大西さんと知り合ひらしいんだ。差別問題で揉めた時なんか、間に入つたりしたらしい。オレも長いあいだ康さんと付き合つてゐるけど、大西さんと知り合ひなんてこと知らなかつた。何度か大西さんの話もしたはずなんだけどなァ。謎だよなー、康さん」

 大西巨人の朗読は、いい具合に力の抜けたものだつたやうで、可能曰く「塚原ト伝みたいだつたよ」。そんな、塚原ト伝なんて見たことあるのか! と私が突ッ込めば、「要するに無駄な力が入つてゐない、といふ事だよ」とのことであつた。

 ところで、朗読会には鎌田哲哉も来てゐたやうで、なぜか私宛のメッセージが書かれたブックレット(『LEFT ALONE 構想と批判』鎌田哲哉編・ブックレット重力1)をいただいた。そのメッセージとは、可能涼介をいつまでもよろしくたのむ、といつた内容のもの。か、鎌田さん、私に地獄の業火を負はせるつもりですか…。

小川顕太郎 Original: 2005-Apr-21;
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