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 Diary 2005年4月2日(Sat.)

花見の準備

 さて、花見の季節である。今年もオパールでは花見を行ふ訳だが、例年のやうにどこぞで皆で飯を食べてから、遅遅に花見に繰り出す、といふのではなく、最初から、正統に花見を行おう、といふ事になつた。何故なら、今年は新兵器、現役学生のオパール新人、テラリーa.k.aシャッポー使ひ、がゐるからである。テラリーには体育会系学生ネットワークを使ひ、前日から場所とりをして貰ふ事になつたのだ。

「あの、でも、このままだと約24時間もその場にゐる事になる訳で、一寸ボクひとりでは…」

 なんで? シャッポーがゐるぢやないか。一人ぢやないよ。

「いやー、シャッポーはボクと一心同体ですから。それにトイレの問題とかも…」

 分かつた。尿瓶をなんとか調達しやう。それでいいな。

「良くないですよ!」

 意外とワガママな新人だ。そこで他に補給人材を探すことにした。時間に自由がきくのは、やはり学生だらう。他に学生と言へば……カズ16か。

「あ、カズ16さんが来てくれるんですか! それは助かります。」

 うーん、でもなァ、あいつは結構根性無しだからなァ…。よし! 分かつた。カズ16にイリュージョン(手品)をやらせやう。それで、テラリーのそばに何十人もの人間がゐるかのやうに見せかける。これで安心だらう。

「もの凄く不安です」

 難しいヤッチャなー。…お! ウメドン、いいところに座つてゐるぢやないか。

「え、ボクは社会人ですよ」

 社会人、ていふか、会社人だらう。で、会社は何時からなの?

「朝の8時に出勤です」

 ぢや、7時に出れば間に合ふな。

「いや、その…」

 寝袋用意しておくから。それと尿瓶も。

「あ…、お願ひします。…」

 よし! 準備は万端だ! あとは…桜が咲くかどうか、だな。

小川顕太郎 Original: 2005-Apr-6;