Diary 2004・11月16日(Tue.)
中国の秘境
テラダさん & テンコさん来店。テンコさんは旅行のガイドを作る仕事に携はつてゐるのだが、それで中国に行つた時の話をしてくれた。それは中国の秘境を巡る旅のガイドで、当然のことながらテンコさんは秘境にまで足を運んだのだが、なんと! それらの秘境は、まるで渋谷の交差点並みの人混みでゴッタ返してゐたのだといふ。中国ではしばらく前から国内旅行が解禁されてをり、いはゆる中国の富裕層の間で爆発的な国内旅行ブームが起きてゐるのださうだ。中国の富裕層は、全国民の1%ほどに過ぎないと言はれてゐるが、分母が大きいので、それでも凄い数になる。それらが大挙して秘境に押し掛けるので、秘境は押すな押すなの大盛況。みんな記念撮影が大好きなので、長蛇の列をなしてナイススポットで写真を撮りまくる。写真撮影のためなら、平気でそこら辺を踏み荒らすし、場所取りを巡つて掴み合ひの喧嘩までする始末で、もう秘境はムチャクチャ。「きみら、民度が低い!」と、言葉が通じないのをいいことに、テンコさんは日本語で罵倒してゐたさうだ。
その他、ダライ・ラマに会つた話を聞いたりして羨ましがる。テンコさんは、ダライ・ラマに会つたことがあるのだ。これは、一寸羨ましい。どうでした? ときけば、「なんかカリスマ性の欠片もなくて、あまりに普通で、言つてゐることも凡庸の極みで、もう最高! カワイイ」とのこと。やはり、さうですか。
なんだか今日は頭痛に苦しめられてをりました。
小川顕太郎 Original: 2004-Nov-18;