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 Diary 2004・3月13日(FRI.)

MEXICAN INVASION

 タクヤくん & マホさん来店。タクヤくんは蜂蜜を舐めるのが大好きらしく、マホさんの弟さんから「プーさん」と呼ばれてゐるさうだ。ここにもプーさんが。タクヤくんに、4 歳の時に二科展に入賞した絵を見せて貰ふ。ちなみにこのタクヤくんはノーザンソウルのタクヤくんです。

 ババさん来店。「『テン・ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』面白かつたですね。ボクはスパイク・リーが一番良かつたんですけどね。大物の中にひとりだけ紛れ込んだ小物、といふ感じがして。あの浮き具合がね」と言ふ。ちなみにババさんは『テン・ミニッツ・オールダー イデアの森』の方も観たさうなのだが、こちらもなかなか面白かつたさうだ。『人生のメビウス』に較べると、面白くない作品もかなり紛れ込んでゐたさうなのだが、なんと言つても最初のベルトルッチと最後のゴダールがバチグンだつたさうで、特にゴダールは頭抜けてゐたらしい。「たぶん、一番手を抜いて撮つてゐるけれど、一番サマになつてゐるかも」。なるほど。それは、観たかつたー!

 オイシン来店。「大西巨人の『迷宮』読みました! もう、メチャメチャ感動しましたー!!」。むむむ、さうか、確かにアレは良いけれど、オイシンにそこまで、顔を真ッ赤にして言はれると、どうも、複雑な気持ちだな…。「あれぞ、無限成長哲学、ですね! いやー、美しいわー」。むむむ…。オイシンは勢いに乗つて『三位一体の神話』を読んでゐた。ちなみに、その隣ではババさんが『天路の奈落』を読んでゐた。どんなカフェや。

cover そこにベッチがローチャリに乗つて来店。エレベーターの中から突然現れたローチャリに、お客さんは些かビックリ、ババさんは大喜びする。その時に店内に流れてゐたのはチカーノラップの名盤、CALI LIFE STYLE の『MEXICAN INVASION』。ホント、どんなカフェなんでせう。

小川顕太郎 Original: 2004-Mar-15;
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