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 Diary 2004・7月11日(SUN.)

参議院選

 中学・高校と同じであつた T くん来店。私はサッパリ分からなくて、普通に対応してゐたのだが、向かうが名乗つてくれたのでビックリしてしまつた。T くん曰く、インターネットでオパールのサイトを見つけ、もしやと思つて来てみた、との事だが、そんな事で分かるのか? 私は中学・高校時代から、カフェをやつたりインターネットで日記(といふ名の雑文)を書いたりするやうな人間に見えてゐたのだらうか。なんにせよ、今は京都に住んでゐるとの事なので、これからもしばしば旧交を温めやうと、要するにオパールに来てくれるやうに頼んで、別れた。

 リカさん来店。「参議院選、行きました?」と尋ねるので、行つてません、今まで一度も選挙には行つた事がありません、と答へたら、驚かれてしまつた。私は不真面目な人間ですから、朝一番で投票所に行つてきたリカさんのやうな人から見たら、どうしようもないでせう。すみません。どうか気にせず、これからもオパールをよろしくお願ひします。

 オオヤさんから電話。来週のコーヒー豆の納品についての相談だつたのだが、その話はトッとと終はらせて、「オガワくん、選挙速報、いきませうかー」と言ふ。お願ひする。ふむふむ、予想通り、自民敗北・民主躍進、ですか。ま、仕方ないでせう。年金問題も酷いけれど、イラク戦争がね。自衛隊の多国籍軍への参加だなんて、気が狂つたとしか思へない。あんまり無茶苦茶なんで、なんか裏があるのでは? とも思ふけれど、もうそんな事を考へるのも馬鹿らしくなるほど、最近の小泉政権はムチャクチャだ。確かに日本では、理屈で政策を納得させるのは難しいかもしれない。雰囲気で煽つたり、ムリヤリ既成事実を作つてしまつた方が、結果として政策は通つたりする、のかもしれない。さういふのが「世間のことをよく分かつてゐる」「クレバーな」やり方なのかもしれない。だが、そんな事をあんまり続けてゐると、不信感が蓄積されて、そのうちえらい事になると思ひます。信なくんば立たず、ですよ。

 とにかく、これで二大政党制に一歩近づいたといふ訳か……は! もしかして、これは「早く日本も二大政党制にしろ!」といふアメリカ側の要請に基づいた出来レースではないのか。民主党を躍進させるため、小泉は選挙前の大事な時期にわざと多国籍軍への参加なんて(人気を落とすやうな)表明をしたのではないのか。さう考へると、納得がいく……と、疑惑の種は尽きません。これもみんな、積もり積もつた不信感のせゐですよ。

 とうとう、リトル・ビーバーとのコラボレーション T シャツの現物が届く。素晴らしい出来だ。あんまり素晴らしいので、14 日から、といふ予定を早めて、今日から売りまくつてしまつた(オイシンとか)。みなさんも、どうぞよろしくお願ひします。売り切れ間近!(かも)

小川顕太郎 Original: 2004-Jul-13;