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 Diary 2004・7月4日(SUN.)

SLOW PAIN & FINGAZZ

 本日は complex kyoto に SLOW PAIN がやつて来る。SLOW PAIN は FROST と並ぶチカーノラップ界の大御所。私は 2 枚しかアルバムを聴いたことがないので、よく知つてゐるとは言ひ難いのだが、なんと言つてもレジェンド級に名前の響き渡つてゐる人である。チカーノファンとしては、何が何でも見に行かなくてはならない。もちろん、私の持つてゐる SLOW PAIN のアルバムは 2 枚とも最高である。そして、なんと!! 今回の SLOW PAIN の来日には、あの FINGAZZ が同行するのである! ウッソー! て、感じ。FINGAZZ は、トークボックス使ひの名手であり、私が最も見たいと熱望してゐたアーティストの一人である。大体において、チカーノはトークボックスが好きなので、色んな人々がトークボックスを使ふのだけれど、やはり FINGAZZ が最右翼ではないか。ロスコーの名曲『I LOVE CALI』でその華麗なトークボックスを披露したもんだから、一般の音楽ファンの間にも、多少は名が知られてゐるのでは、と思ふ。ちなみに『I LOVE CALI』は映画『ハリウッド的殺人』の主題歌にも使はれたので、テレビコマーシャルとして日本の茶の間にも、FINGAZZ の声は鳴り響いたといふ噂です。

 それはともかく、0 時半から、と聞いてゐたので、オパール閉店後、後片づけをショーヘイくんに任せて、私とトモコは complex kyoto に急いだ。着いたのは、0 時 35 分頃だらうか。正に、ちやうど、ショーが始まるところであつた。客数は、チト少ないかな? ベッチがゐたので、声をかける。ベッチは、あまりに見事に周りの雰囲気に溶け込んでゐた。

 ステージ上に FINGAZZ がゐる。おお! あれか! 初めてちやんと顔をみた。チカーノといふより、モッチャリした白人、といつた感じだ。かはいい。が、トークボックスの管を口に銜へて、「ウウゥウ〜」とアノ声を出すと、もう、ゾクッとくる。場内も騒然だ。SLOW PAIN もステージに現れて、ショーは始まつた。SLOW PAIN は、いかついオッサン。ダミ声でがなりたてるやうにラップをかます。ステージと客席にハンドサインが乱れ飛び、なかなかイイ感じだ。で、FINGAZZ 。嬉しいことに(?)、SLOW PAIN がしんどいのか、すぐに FINGAZZ にお鉢を回すのだ。『I LOVE CALI』『CUTIE PIE』『OUTSTANDING』と歌ひまくる FINGAZZ 。キーボードも弾きまくり。最高、最高、最高! である。トモコも、FINGAZZ の中に天使を見たさうだ。

「ANGEL LIVES IN YOUR MUSIC !」とトモコは FINGAZZ に話しかけた。すると FINGAZZ は嬉しさうにトモコの肩を叩きながら、「ドモ、アリガタウ、ゴザイマス!!」と答へたさうだ。ちやんと、伝はつたのかな?

 約 45 分でショーは終はり。呆気ない。でも、メチャ面白かつた。ショーヘイくんを手伝ひに、今度はオパールへと急いだ。

小川顕太郎 Original: 2004-Jul-6;