イズミくん &
イワブチくん来店
イズミくん & イワブチくん来店。とはいへ、私はその時はまだ家で、必死でここ数日の日記を書いてゐる最中だつたので、話は全てトモコから聞いたものだ。それでは、トモコがとつた綿密な取材ノートをもとに、私と彼らの架空の雑談を組み立て、ここに記してみよう。
「あけましておめでたうございます。本年もよろしくお願ひします。」
やー、二人とも来てくれたんだね。こちらこそ本年もよろしく。ところでイワブチくん、最近なんだか凄いことになつてゐるさうぢやない。
「あー、それイチモトくんから聞いたんでせう。ダメですよ、彼は嘘ばつかりなんだから、信じたら」
さうなの?
「さうさう、ついでにキタアキくんも嘘ばつかりだから、信用しちゃダメッすよ」
イズミくんまでそんなことを…でも、こんなこと書いていいのかな?
「いいです、いいです。書くとマズイのはねェ、やつぱ、アレかな。」
「さうさう、アレ。イチモトくんの実家に押し掛けた時の…」
?
「だいたい***なんですよ。普段は結構**なのに、実際は***で。もう、***なんか**だし、*************、******」
「さうさう、****も****で。***、***、***。卓球部の T シャツに『頑張れ!』とか寄せ書きしてあるのが飾つてあつたのが印象的でした。」
うーん、サッパリ分からん。他に何か、書いていい事はないの。
「うーん、さうだ! さつき、ヒラノさんに 20 万円のレコードを 10 万円で売つてあげたんですよ。売つてあげた、と強調して書いて下さい」
なるほど。他には。
「あ、ボク、『北酒場』メッチャ好きなんですよ。それも書いて下さい」
はい、分かりました。いやー、今日は二人のおかげで日記も簡単に埋まつたし、助かつたよ。また来てねー。
明日から台湾に行きます。